読売広告社(以下、YOMIKO)は、若年層の観光誘致に向けて、縦スクロールコミックで地元の魅力を発信するプログラム「JIMOTOON(ジモトゥーン)」の提供を開始する。第1弾として、埼玉県秩父市、日本女子大学、西武鉄道の協力のもと制作した『明日、秩父で逢えたら。』を2月13日に公開した。

自治体と企業と大学が協力! 再発見した地域の魅力をストーリー漫画に

さまざまな地域で、観光誘致、移住促進が行われている中で、特産物、景勝地、観光資源のプロモーションが行われている。しかし、行政や企業からの一方通行の情報発信ではなく、その場所、その地域に住む人々のシビックプライドを理解し、取り組みを進めることが重要だと同社では考えている。

同社は長年、住民が愛着や誇りを感じている地域の文化や伝統を「CIVIC PRIDE®」醸成のための「資産」ととらえ、それらを活用したプロダクトをつくるプロジェクト「YOMIKO CIVIC PRIDE ACTION」を展開している。今回産官学の連携により、Z世代と親和性が高く世界的に注目が集まる縦スクロールコミックを制作し、地域の魅力を発信するための統合的なプログラム「JIMOTOON」を開発した。

「JIMOTOON」は、YOMIKOが持つ「CIVIC PRIDE®」の知見を活用し、地域を取り巻くステークホルダーと協働することで、産・官・学による連携で地域の魅力を再発見し、ストーリー仕立ての縦型スクロールコミックを制作、再発見した魅力を新しい角度から伝える取り組みである。地元に根付く文化や伝統を深く捉えるとともに、物語の創造的面白さを追求し、地域の内外から愛されるコンテンツの開発を同社では目指している。

第1弾『明日、秩父で逢えたら。』公開

YOMIKOが実施した日本女子大学のJWU社会連携科目の授業内ワークショップにおいて、秩父市、西武鉄道の協力のもと、産官学連携によって制作された「縦スクロールコミック」。2月13日よりCIVICPRIDEポータルサイト内特設サイトにて公開された。

本作品は、当社の「JIMOTOON」のプログラムを基に、学生が自ら秩父市を巡り、ストーリーにつながる魅力あるスポットを発掘、シナリオハンティングを実施。フジテレビヤングシナリオ大賞受賞を皮切りに数多くのドラマを手掛けてきた脚本家の中村允俊氏監修のもと、学生がシナリオを作成。プロのイラストレーター・漫画家のくじょう氏によってコミック化を実現した。Z世代の新鮮な感性と視点で描かれた『明日、秩父で逢えたら。』は、これまでにない新たな秩父市の魅力を発見できる物語だと同社は考えている。

【あらすじと登場人物の紹介】
堀口あかね(24):本作の主人公。
漫画家を志し、浅見のもとで漫画アシスタントをしている。秩父には行ったことがないが、現在担当中の漫画の舞台が秩父なので、秩父市の歴史や文化、観光名所などについて勉強中。気の強いタイプではないが明るく表情豊かで、好きなことには一生懸命な性格。ちょっぴり流されやすいのが玉に瑕。

浅見深太郎(29):秩父市出身の漫画家。
大好きな地元を盛り上げようと、秩父市を舞台にした漫画を執筆中。努力家で、自分の中に芯を持った人物であり、言う時は言うタイプであるが、こと恋愛においてはその力を発揮できない。優しい性格で、不器用ながら察しよく気遣いができるタイプ。しかし、ドジな一面から気遣いが空回りすることも。

高梨(17):浅見深太郎が連載する漫画のヒロイン。
幼馴染である新井に好意を寄せているが、なかなかその気持ちを言えずにいる、秩父在住の女子高生。短い前髪がチャームポイントで、外見がどことなく堀口に似ている。

新井(17):浅見深太郎が連載する漫画のキャラクター。
高梨にずっと恋心を抱いており、勇気を出して高梨を夏祭りに誘う。気遣いができて優しいイケメンだが、おっちょこちょいな性格は作者の影響を受けている様子。

西武鉄道の交通メディアなどでPR展開

今回、完成したコミックは西武鉄道の交通メディア、秩父市のHP・SNSなどで告知。秩父の魅力を伝えるディスティネーションキャンペーンとして活用していく予定である。

日本女子大学の学生向けにシナリオワークショップを実施

4日間の集中授業を開催。授業初日に講師からシナリオの作り方を学生にレクチャーし、2日目に秩父市を訪問。3日目に秩父市を舞台にしたシナリオをワークショップ形式で創作し、最終日に秩父市役所の担当者に対して発表するという授業内容を実施した。「ストーリーを作る舞台」という今までとは異なる目線で秩父市を巡ることで、秩父の新たな魅力発見にも繋がったと同社は考えている。

メイキングムービー

【JIMOTOONスタッフ】
■CIVIC PRIDEコンサルタント:山下雅洋
読売広告社 都市生活研究所 所長代理 都市生活ビジネスデザインルーム  ルーム長
日本女子大学非常勤講師。食品・飲料関連のクライアントを中心に、コミュニケーション戦略の立案、ブランドコンサルティング、新商品開発、各種効果測定調査の企画実施など。

■脚本家:中村允俊
テレビドラマを中心に、脚本家として活動。「僕もアイツも新郎です。」で日本民間放送連盟賞の2022年テレビドラマ部門で優秀賞を受賞。

■JIMOTOONプランナー:柴田愛
読売広告社 統合クリエイティブセンター クリエイティブディレクター・コピーライター
テレビCM、Webムービー、グラフィック、PR、プロモーションなど、手法を問わず統合的に戦略立案するマルチプランナー。文化庁メディア芸術祭 審査員賞、ADFEST bronze、New York Festivals bronze、消費者のためになったCMコンクールテレビCM部門金賞など受賞多数。

■JIMOTOONプランナー:高橋英幸
読売広告社 統合クリエイティブセンター プランナー
行政関連のクライアントを中心に、PR、プロモーション領域を担当。各種研修などの人材育成業務の支援や商品販促プロモーションなど。

■JIMOTOONプロデューサー:鈴木健司
読売広告社 ビジネスコンサルティング局 ビジネスプロデューサー
スマートフォン向けサービスを中心にコンテンツ開発、新規サービス開発を支援。テレビCM、グラフィック、PR、プロモーションなどのコミュニケーション戦略の実行も担当。