ウェブ解析士協会と香川県東かがわ市は、同市の市制施行20周年を記念して制作したスマートフォン向けロールプレイングゲーム(RPG)「Glove Story」を2月22日に正式公開する。東かがわ市とそっくりな「手ぶくろ王国」を舞台に冒険する内容となっている。

ゲームには「白鳥神社」「かめびし屋」など同市に実在する名所やご当地キャラクター「てぶくろくん」「てぶくろマン」のほか、和三盆や引田ぶりなど「知られざる」特産品などが多数登場。また、上村市長もデバッグやシナリオの改善に取り組んだ。市の人口2万7828人(24年2月1日現在)を超えるダウンロード数を目指すとともに、市の活性化に寄与することを狙っている。

ゲーム開発の目的は東かがわ市の観光活性化

同社は2022年6月13日、東かがわ市・東かがわ市商工会と、中小企業等ICT支援に関する連携協定を締結。2003年4月に引田町、白鳥町、大内町の3町が合併して東かがわ市が誕生してから20年の節目を記念し、発案したのが地元を舞台にしたゲームであった。

東かがわ市と周辺地域は明治時代に製造所が設立された。「衣服用ニット手袋」の香川県の出荷額は50億2200万円、全国生産の94.9%を占める(2020年)など、手袋生産130年の歴史を誇る。また、市内には多くの魅力的な観光スポットがあり、これらをどうすれば効果的にアピールできるか方法を考えた結果、地域を舞台にしたゲームを通じて魅力を発信することとなり、開発期間約2年をかけて完成した。

「GloveStory」のコンセプトとストーリー

■コンセプト
東かがわ市のことが詳しくなって好きになるゲーム。市民にとっては、ゲームになることで、自分の暮らすまちへの愛着や誇りが増す。市外の方にとっては、ゲームを通じて東かがわを知ることで親近感がわき、実際に訪れてみたくなる。
■ストーリー
東かがわ市とそっくりな形の国、てぶくろ王国。のどかで自然豊か、老若男女が楽しく平和に暮らしていた。ある日、恐ろしい魔物「名前喰い」が現れ、てぶくろ王国のさまざまな場所を襲い、自分の領土にし始めた。襲われて結界により封印された場所は名前を奪われ、住人は記憶ごと消し去られ、てぶくろ王国はあっという間に廃れてしまった。そこへ、名前喰いの正体を追う旅人勇者がやってくる——。

■ゲーム開発者コメント
全国の人たちに、ゲームを通じて少しでも「東かがわ市」と接点を持ってもらいたいと思っています。東かがわ市のことを知り、魅力を感じたり、興味を持ってもらえたりすれば、どこかのタイミングで「東かがわ市に立ち寄ってみようかな」と思ってもらえるでしょう。また、市民の方にも「自分のまちにこんな良いところがあったんだ」と再認識していただけたら幸いです。安心安全で健全なゲームであり、完全無料で遊べます。課金もされませんし、広告も表示されません。楽しく気軽に遊んでいただけると思います。

■上村市長コメント
努力、失敗、友情、挫折、親愛、そして挑戦。子どもの頃に、ゲーム、とりわけRPGに教えられたことはたくさんあり、大人になった今でもこの身に宿っています。そんなRPGが、東かがわ市をモデルとした内容で完成したことに、とてもワクワクしています。このゲームを通して、市民の皆さんが東かがわ市をもっと好きになってくれて、市外の皆様が東かがわ市をもっと知ってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。