フラーは、アプリ分析サービス「App Ape」で蓄積するデータからアプリ市場の動きやユーザーの姿を読み解く「アプリ市場白書」を公開し、その一部を紹介した。

2023年のアプリ市場動向を振り返るとともに、アプリストアにおける評価分析やアプリユーザー数分析、Z世代やミレニアル世代といった世代ごとのアプリ分析など、さまざまな視点でアプリデータを調査。アプリを取り巻くユーザーの今の姿を浮き彫りにすることを重視した。

数字で見る2023年アプリ市場

アプリ市場の姿を7つの数字・指標で表現。

1日におけるアプリ起動回数は前年比17回増の121回、1日におけるアプリ利用時間は10分増の5時間、1カ月におけるアプリ利用個数は6個増の47個であった。ユーザーがスマホアプリに向き合う頻度や時間は、前年と比較して増加傾向にあることが分かった。

「Z世代・ミレニアル世代・X世代」世代別のアプリ分析

アプリユーザーを「Z世代(2000年代生まれ)・ミレニアル世代(1980年~90年代生まれ)・X世代(1960年~1970年代生まれ)」の3世代に区分。1日におけるアプリの利用時間・SNSアプリの利用時間・動画アプリの利用時間の3つの指標について取りまとめ、世代間の差異を浮き彫りにした。

そのうち、各世代の1日におけるアプリ利用時間を見ると、ミレニアル世代が5時間45分と最も長くスマホアプリを利用していることが分かった。

SNSと動画アプリの利用時間の長さについては、いずれも各世代間で大きな差異はなかった。可処分時間の受け皿となるスマホアプリにおいて、SNSと動画アプリの重要性が世代を問わず高いことが推察される。

調査概要
調査方法:国内約50万台のAndroid端末データから収集したサンプルデータを対象とし、一定の条件を満たしたものを抽出し分析
対象期間:2023年1月~12月。一部のデータについては前年比で比較