5月16日、電通グループはクライアントに向けて、新たなグローバルブランド・プロポジション「Innovating to Impact」を発表した。

電通の120年以上に及ぶ歴史の中でも大きな節目として、この新しい、市場向けブランド・メッセージは、トランスフォーマティブ・クリエイティビティ、メディア、データ、テクノロジーを統合した力を活用し、イノベーションを通じてクライアントの成長を促すことへの電通のコミットメントを表している。

この「Innovating to Impact」という言葉は、電通の世界各地のチームのコラボレーションによって生み出された。電通がビジネスの成長を促すだけでなく、人や社会、世界に対してポジティブな影響をもたらす成果を生み出すことに尽力していくという思いを反映しているという。

電通グループ 代表執行役 社長 グローバルCEOの五十嵐博氏は、次のように述べている。「私たちの新しいブランド・メッセージは、クライアントのために成果を追求しイノベーションを進めていくという、私たちの揺るぎないコミットメントを宣言するものです。私たちは単にトレンドを追うことに満足せず、新たな潮流を生み出すことを目指します。『Innovating to Impact』は、クライアント、および私たちの素晴らしい仲間たちを含むビジネスに関わる全ての方々に対する約束です。私たちは、優れたエクスペリエンスとビジネスのトランスフォーメーションを通じ、可能性の限界を拡張しつづけるという約束なのです」

このプロポジションの導入は、世界をリードする企業に対する、統合的な成長と事業変革の真のパートナーとしての位置づけを明確にするものである。電通は、個々のリーダーシップブランドが提供する高い専門知識に加え、これらのサービスを統合することでさらなる効果をクライアントに提供していくと発表している。

Dentsu Creativeイタリアのチーフクリエーティブオフィサーである、リッカルド・フレゴーソ氏が率いるクリエイティブチームが、「Innovating to Impact」というタグラインおよびブランド・マニフェストの開発をリードした。新ブランドのデザインについては、日本で最も数多く海外広告賞を受賞しているクリエイターのひとりであり、アートディレクターでもあるエグゼクティブクリエイティブディレクター八木義博氏が率いる、同じく受賞歴多数の電通のチームが手がけた。

電通グループ グローバル・プレジデント/グローバル・プラクティスである、ジーン・リン氏は次のように語っている。「120年以上の歴史のなかで、イノベーションはつねに電通の核となるものでした。イノベーションは私たちのDNAであり、世界中のチームのカルチャーの内にあるものです。電通にとってのイノベーションは、体系的なアプローチと同時にオープンなマインドセットを備えています。そのことによって、クライアントが新しい方法でビジネスを変革していく手助けをします。電通は、マーケテイング、テクノロジー、コンサルティングが融合する市場においても真にユニークな存在です。成果を出すことに焦点をあてた取り組みとイノベーションを組み合わせることで、私たちは自らの能力を最大限に活用し、従来のモデルとは異なるものを求めるブランドや企業に、統合的な成長(インテグレーテッド・グロース)を提供していきます。」

電通の新しいブランド・プロポジションの詳細は、2024年6月に開催される「カンヌライオンズ2024」において紹介される予定である。また、カンヌの電通ビーチハウスでは「Innovating to Impact」の考え方を反映したデザインとプログラムが展開される。

チームメンバー:
<Dentsu Creativeイタリア>
チーフクリエイティブオフィサー/リッカルド・フレゴーソ氏
エグゼクティブクリエイティブディレクター/ステファノ・バティステッリ氏
エグゼクティブクリエイティブディレクター/フランチェスコ・エピファニ氏
アートディレクター/クリスティアナ・ブレニ氏
コピーライター/サンティアゴ・カンチェラ氏

<電通> 
エグゼクティブクリエイティブディレクター/八木義博氏
クリエイティブディレクター/安達翼氏、筒井晴子氏
アートディレクター/加藤寛之氏、友田菜月氏
コピーライター/伊藤みゆき氏、福岡万里子氏
クリエイティブテクノロジスト/村上晋太郎氏