新感覚ゲームセンターがCCBTにオープン! 音だけで身体・空間・物語・スピードを感じるオーディオゲームが大集合
シビック・クリエイティブ・ベース東京(以下、CCBT)では、音から発想し、音だけでつくり出されるオーディオゲームを共創し、プレイする「オーディオゲームセンター+CCBT」を、夏休み期間を含む7月13日~9月16日まで開催する。
オーディオゲームとは、ビデオゲームに音のアクセシビリティ(情報保障支援)をつけたものではなく、音から発想し、音だけでつくるゲームである。本イベントでは、さまざまな種類のオーディオゲームを複数でプレイするだけでなく、新たなゲームを創作するハッカソンの開催や、オーディオゲームをつくる体験コーナーも登場する。会期中には、多彩なゲストを招き、オーディオゲームの実践から「アクセシビリティ」や「インクルージョン」を考えるトークなどを開催する。
これらのオーディオゲームは、オンラインを中心に世界各地のクリエイターにより発表され、多様な人々がプレイする。そして、音がもたらす豊かな情報と、人が日々どのように世界を聞いているのか、再発見する体験を生み出す。本イベントを通じて、テクノロジーと表現、そして人間の知覚が導く、新たな音の体験に出会ってほしいと、CCBTは伝えている。
今回、CCBTにて開催する「オーディオゲームセンター+CCBT」では、音からつくり、音を遊ぶ、このオーディオゲームの特徴を通じて、「アクセシビリティ」や「インクルージョン」を市民と共につくり・楽しみ・プレイするための3つの取り組みを行う。多彩なクリエイター、視覚障害のあるブラインド・ファシリテーター約20名が連携することにより、新たなオーディオゲームの開発や、音とテクノロジー、オーディオゲームを接続するリサーチ展示なども行う予定である。
7月13日~15日の期間中、クリエイターと視覚障害のあるブラインド・ファシリテーター、市民が共同し、新しいオーディオゲームをつくるハッカソン「音からゲームをつくる」を開催。
オーディオゲームの魅力と、ビデオゲームのアクセシビリティとの違い、そして創作方法を講師陣が解説。さらに、さまざまな領域で活躍するエンジニアや視覚障害のあるブラインド・ファシリテーターと共に、音の捉え方や空間認知の方法を探り、ゲームの創作に挑戦する。出来上がったプロトタイプは、会期中に「オーディオゲーム・アーカイブ+」にて紹介する予定である。
講師・ファシリテーター:犬飼博士さん(ゲーム監督、運楽家)、石田颯人さん(サウンドプログラマー)、江頭実里さん、大町祥輝さん(サウンドプログラマー)、筧康明さん、加藤秀幸さん(システムエンジニア、ミュージシャン)、白井崇陽さん(バイオリニスト/ゲームアクセシビリティ研究チームIGL(インビジブル・ゲーミングラボ)代表)、すずえりさん(サウンドアーティスト)、田中みゆきさん、長島千尋さん(エンジニア、リサーチャー)、野澤幸男さん、真しろさん、三浦大輝さん(エンジニア/CCBTテクニカルスタッフ)
■音でゲームを楽しむ! オーディオゲーム作品の展示
視覚障害者と研究者、デザイナー、キュレーター、の共同でつくり出された、オーディオゲームの楽しさを体感できる4つの作品を展示。
実空間でみんなでプレイできるオーディオゲーム作品を展示。これらの作品は、アート、テクノロジー、デザインなどの専門性と、「障害」というコンディションの中で生まれる発想や感覚を生かして創作されている。レーシング、ホラー、アクションの3種のゲームのほか、身体を使ってオーディオゲームを制作できるアプリも体験できる。
【レーシングゲーム「大爆走!オーディオレーシング」】
プレイヤーの進むべき方向を示す「ガイドメロディ」を頼りに、車を走らせるレーシングゲーム。ヘッドフォンの左右から聞こえるメロディを追いかけ、さらに次々に熱弁するレース実況に合わせてハンドルを切りながら、1位を目指す。音から空間を意識し、スピードを想像できれば、迷わずにゴールに辿り着ける仕組みとなっている。
ゲームデザイン・開発:オーディオレーシングチーム
ボイス・音楽:Nanapoconne
ボイス:開元宏樹さん
監修:筧康明さん
【ストーリーテリング・ホラーゲーム「幽霊のいるところ」】
かつて友人だった女性の幽霊に導かれながら、音で記憶を辿っていくストーリーテリング・ホラーゲーム。親しげに話しかけてくる幽霊は、なぜ再び現れたのかを考えながら、立体音響技術によって構築された、さまざまに響き渡る音を手がかりにエピソードを辿ることができる。
技術開発:赤川智洋さん(A-KAK)、筧康明さん
声:祷キララさん
ゲームデザイン・コンセプト:田中みゆきさん
ゲームデザイン・テキスト:藤原佳奈さん
音楽:角銅真実さん
録音・ミックス:大城真さん
立体音響制作技術協力:ソニーPCL
【リズム・アクションゲーム「スクリーミング・ストライクneo」】
ルールは、音に合わせて叩くだけという、叩く爽快感を追求した新感覚オーディオゲーム。敵の来る方向を音で聞き分け、迫ってくる敵をひたすら殴って倒す「ゾンビ編」。そして、音を出しながら飛んでくる板や瓦を自慢のパンチでたたき割る「空飛ぶ瓦編」を楽しめる内容となっている。
ゲームデザイン・開発:野澤幸男さん
ナレーション:北村直也さん
【オーディオゲーム制作アプリ「Audio AR Game Maker」】
実空間にバーチャル空間を重ねるAR技術を活用し、スマートフォンなどのデバイスを使って実空間に色々な音を置いてオーディオゲームをつくれる「Audio AR Game Maker」。目が見える人も見えない人も操作できるよう設計されたこのアプリで、仲間とルールを考えながらゲームをつくることができる。
開発:浦田泰河さん
サウンドクリエイター:野澤幸男さん
テクニカルディレクター:筧康明さん
プロデュース:田中みゆきさん
アドバイザー:犬飼博士さん、加藤秀幸さん
協力:三澤剛さん
■世界のさまざまな作品をプレイ! オーディオゲーム・アーカイブ+
世界各地のさまざまなクリエイターにより制作された、オーディオゲームを集めたゲームコーナー。主に目が見えない人がつくり手となり、音によってつくられてきたアーケードゲーム、パズルゲーム、アクションゲームなどが、一挙に体験することが可能である。聴覚や触覚を研ぎ澄ませ、音の響きから空間を予測したり、人や物の存在を認識したりしながら、ゲームをプレイできる。
開催概要
「オーディオゲームセンター+CCBT」
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町3-1 渋谷東武ホテル地下2階
会期:7月13日~9月16日 13:00~19:00 入場無料
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京
プログラムディレクション:田中みゆきさん(キュレーター、プロデューサー)、野澤幸男さん(プログラマー) 、筧康明さん(研究者、アーティスト/東京大学大学院教授)
企画協力:DDD Project (Disability Driven Design Project)
企画制作:シビック・クリエイティブ・ベース東京
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これらのオーディオゲームは、オンラインを中心に世界各地のクリエイターにより発表され、多様な人々がプレイする。そして、音がもたらす豊かな情報と、人が日々どのように世界を聞いているのか、再発見する体験を生み出す。本イベントを通じて、テクノロジーと表現、そして人間の知覚が導く、新たな音の体験に出会ってほしいと、CCBTは伝えている。
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撮影:丸尾隆一さん
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撮影:丸尾隆一さん
「音からつくり、音で遊ぶ」想像・創造を刺激するオーディオゲームセンター
「オーディオゲームセンター」は、2017年に活動を開始した、研究者、プログラマー、キュレーター、障害当事者からなる協働チーム「DDD(Disability Driven Design)Project」により展開されるプロジェクトである。これまでに、スパイラル(2017年)、銀座ソニーパークでの展覧会(2021年)や、東京ゲームショウへの参加、日本最大級のインディーゲームの祭典「BitSummit」でのワークショップ(2023年)などの、さまざまなイベントを開催してきた。今回、CCBTにて開催する「オーディオゲームセンター+CCBT」では、音からつくり、音を遊ぶ、このオーディオゲームの特徴を通じて、「アクセシビリティ」や「インクルージョン」を市民と共につくり・楽しみ・プレイするための3つの取り組みを行う。多彩なクリエイター、視覚障害のあるブラインド・ファシリテーター約20名が連携することにより、新たなオーディオゲームの開発や、音とテクノロジー、オーディオゲームを接続するリサーチ展示なども行う予定である。
「オーディオゲームセンター+CCBT」の3つの取り組み
■一緒につくる! オーディオゲームの創作方法を解説するハッカソン7月13日~15日の期間中、クリエイターと視覚障害のあるブラインド・ファシリテーター、市民が共同し、新しいオーディオゲームをつくるハッカソン「音からゲームをつくる」を開催。
オーディオゲームの魅力と、ビデオゲームのアクセシビリティとの違い、そして創作方法を講師陣が解説。さらに、さまざまな領域で活躍するエンジニアや視覚障害のあるブラインド・ファシリテーターと共に、音の捉え方や空間認知の方法を探り、ゲームの創作に挑戦する。出来上がったプロトタイプは、会期中に「オーディオゲーム・アーカイブ+」にて紹介する予定である。
講師・ファシリテーター:犬飼博士さん(ゲーム監督、運楽家)、石田颯人さん(サウンドプログラマー)、江頭実里さん、大町祥輝さん(サウンドプログラマー)、筧康明さん、加藤秀幸さん(システムエンジニア、ミュージシャン)、白井崇陽さん(バイオリニスト/ゲームアクセシビリティ研究チームIGL(インビジブル・ゲーミングラボ)代表)、すずえりさん(サウンドアーティスト)、田中みゆきさん、長島千尋さん(エンジニア、リサーチャー)、野澤幸男さん、真しろさん、三浦大輝さん(エンジニア/CCBTテクニカルスタッフ)
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参考写真:DDDプロジェクト オーディオゲームセンター プロトタイピングパーティ Vol1
視覚障害者と研究者、デザイナー、キュレーター、の共同でつくり出された、オーディオゲームの楽しさを体感できる4つの作品を展示。
実空間でみんなでプレイできるオーディオゲーム作品を展示。これらの作品は、アート、テクノロジー、デザインなどの専門性と、「障害」というコンディションの中で生まれる発想や感覚を生かして創作されている。レーシング、ホラー、アクションの3種のゲームのほか、身体を使ってオーディオゲームを制作できるアプリも体験できる。
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参考写真:DDDプロジェクト「視覚を使わないオーディオゲームの開拓に向けた新規ゲーム製作と環境開発」の様子
プレイヤーの進むべき方向を示す「ガイドメロディ」を頼りに、車を走らせるレーシングゲーム。ヘッドフォンの左右から聞こえるメロディを追いかけ、さらに次々に熱弁するレース実況に合わせてハンドルを切りながら、1位を目指す。音から空間を意識し、スピードを想像できれば、迷わずにゴールに辿り着ける仕組みとなっている。
ゲームデザイン・開発:オーディオレーシングチーム
ボイス・音楽:Nanapoconne
ボイス:開元宏樹さん
監修:筧康明さん
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撮影:丸尾隆一さん
かつて友人だった女性の幽霊に導かれながら、音で記憶を辿っていくストーリーテリング・ホラーゲーム。親しげに話しかけてくる幽霊は、なぜ再び現れたのかを考えながら、立体音響技術によって構築された、さまざまに響き渡る音を手がかりにエピソードを辿ることができる。
技術開発:赤川智洋さん(A-KAK)、筧康明さん
声:祷キララさん
ゲームデザイン・コンセプト:田中みゆきさん
ゲームデザイン・テキスト:藤原佳奈さん
音楽:角銅真実さん
録音・ミックス:大城真さん
立体音響制作技術協力:ソニーPCL
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撮影:丸尾隆一さん
ルールは、音に合わせて叩くだけという、叩く爽快感を追求した新感覚オーディオゲーム。敵の来る方向を音で聞き分け、迫ってくる敵をひたすら殴って倒す「ゾンビ編」。そして、音を出しながら飛んでくる板や瓦を自慢のパンチでたたき割る「空飛ぶ瓦編」を楽しめる内容となっている。
ゲームデザイン・開発:野澤幸男さん
ナレーション:北村直也さん
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撮影:丸尾隆一さん
実空間にバーチャル空間を重ねるAR技術を活用し、スマートフォンなどのデバイスを使って実空間に色々な音を置いてオーディオゲームをつくれる「Audio AR Game Maker」。目が見える人も見えない人も操作できるよう設計されたこのアプリで、仲間とルールを考えながらゲームをつくることができる。
開発:浦田泰河さん
サウンドクリエイター:野澤幸男さん
テクニカルディレクター:筧康明さん
プロデュース:田中みゆきさん
アドバイザー:犬飼博士さん、加藤秀幸さん
協力:三澤剛さん
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撮影:Natsumi Kinugasa, Commissioned by the Nippon Foundation DIVERSITY IN THE ARTS
世界各地のさまざまなクリエイターにより制作された、オーディオゲームを集めたゲームコーナー。主に目が見えない人がつくり手となり、音によってつくられてきたアーケードゲーム、パズルゲーム、アクションゲームなどが、一挙に体験することが可能である。聴覚や触覚を研ぎ澄ませ、音の響きから空間を予測したり、人や物の存在を認識したりしながら、ゲームをプレイできる。
ワークショップやトークなどの関連イベントも開催
普段はパソコンなどの端末により、オンライン上で個々人でプレイされることが多いオーディオゲーム。関連イベントでは、オーディオゲームを実際に制作する国内外のアーティストを迎えて、体験会やトークイベントなどを開催する。アーティストと共にCCBTで複数でゲームをプレイしたり、オーディオゲームのパイオニアから「アクセシビリティ」を直接学べる貴重な機会となっている。
参考写真:AUDIO GAME CENTER展(2018年/スパイラル)
「オーディオゲームセンター+CCBT」
会場:シビック・クリエイティブ・ベース東京
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町3-1 渋谷東武ホテル地下2階
会期:7月13日~9月16日 13:00~19:00 入場無料
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 シビック・クリエイティブ・ベース東京
プログラムディレクション:田中みゆきさん(キュレーター、プロデューサー)、野澤幸男さん(プログラマー) 、筧康明さん(研究者、アーティスト/東京大学大学院教授)
企画協力:DDD Project (Disability Driven Design Project)
企画制作:シビック・クリエイティブ・ベース東京