田島デザインは、デザイン系AIツールの認知度と普及率に関するアンケート調査を実施した。

本調査は、業界全体のトレンドを把握し、デザイン業務を行う際のAIツール選定の参考となることを目的としている。また、「スクリーニング調査(n=5000)」と「本調査(n=298)」の2段階に分けて実施した。各調査の要旨は以下の通り。

スクリーニング調査の結果詳細

■AIツールを普段利用していない人が「85%」
AIツールの利用頻度を調査したところ、「ほとんど利用しない」と「使用したことない」という回答を合わせて85%程度が、普段の生活でAIツールを使用していないという回答になった。残りの15%は月に数回以上使っており、毎日使用すると回答した割合は3.3%である。
Q1. AIツールの「利用頻度」について教えてください
Q1. AIツールの「利用頻度」について教えてください
また、利用頻度について、職業別でランキング形式とした。特に「デザイナー」は、月数回以上利用している人は53.1%(2人に1人以上)、毎日利用している人は20.4%(5人に1人以上)という結果となった。
Q1.AIツールの「利用頻度」について教えてください(職業別)
Q1.AIツールの「利用頻度」について教えてください(職業別)
■月に1個以上AIツールを利用する方は「25%」
月に1個以上AIツールを利用する方は「25%」という結果だった。
Q2.「月に1回以上利用するAIツール数」を教えてください
Q2.「月に1回以上利用するAIツール数」を教えてください
■有料課金している人は「全体の7%」
2024年5月の1カ月間での「AIツールへの課金額」を調査したところ、「利用していない76.4%」と「無料の範囲で利用している16.6%」の合計93%の方がAIツールに課金していないことがわかった。つまり、7%の方はAIツールに課金しているということになる。
Q3.2024年5月の1ヶ月間での「AIツールへの課金額」を教えてください
Q3.2024年5月の1ヶ月間での「AIツールへの課金額」を教えてください

本調査の結果詳細

本調査は「デザインAIツールカオスマップ2024」を対象に調査した。
デザインAIツールカオスマップ2024
デザインAIツールカオスマップ2024
【画像/グラフィック系】認知率・普及率共に1位は「Midjouney」
画像/グラフィック系AIツールについては、Midjourneyが30.2%と最も認知率が高い結果となった。また、普及率も24.2%と共に1位という結果であった。

【資料系】認知率・普及率共に1位は「Gamma」
資料系AIツールについては、Gammaが36.6%と最も認知率が高い結果となった。また、普及率も31.9%と共に1位という結果であった。

【Web系】認知率1位「Create.xyz」・普及率1位は「tl;draw」
Web系AIツールについては、「Create.xyz」が25.2%と最も認知率が高い結果となった。一方、普及率については「tl;draw」が22.8%と共に1位という結果であった。

【動画系】認知率・普及率共に1位は「DomoAI」
動画系AIツールについては、DomoAIが27.2%と最も認知率が高い結果となった。また、普及率も23.8%と共に1位という結果であった。
調査概要
両調査ともWebアンケートサービス(セルフ型アンケートツール)の「Freeasy」にて調査した、自社調査である。

「AIのご利用状況に関するアンケート」
調査期間:6月13日~14日
調査方式:Webアンケート調査(Freeasy)
調査対象:15歳以上の男女(人口構成比割付)、合計5000名
調査目的:AI利用状況の調査(スクリーニング調査)
調査項目:AIの利用頻度・AIの月額課金額(24年5月)・AIのツール利用数/AIの利用目的/ご職業

「デザイン系AIツールご利用状況に関するアンケート」
調査期間:2024年6月18日~23日
調査方式:Webアンケート調査(Freeasy)
調査対象:「AIのご利用状況に関するアンケート」にて、下記に該当する回答をした合計298名(AIツールを月1個以上利用している/デザイン・マーケティング・経営やエンジニアなど、Webやオンラインでの 仕事割合が多いと見込まれるご職業の方)
調査目的:デザインAI系ツールの認知率・普及率の調査(本調査)
調査項目:各ツールの認知率/各ツールの普及率(利用率)/今後の利用意向/今後の課金意向