サントリー食品インターナショナルは、人に言いづらい心身の不調や悩みを抱える若者に向けて、身近な存在である飲料を通じ、前向きな一歩を踏み出すきっかけをつくる「menphys(メンフィス)プロジェクト」を8月23日より始動する。
「menphys」とは、「Mental(心)」と「Physical(体)」を組み合わせた造語である。本プロジェクトは、若者が抱える人に言いづらい心身の不調や悩みに対して、身近な存在である飲料やコミュニケーションを通じ、心と体を整える後押しをする、新しい取り組みである。

当事者でもある同社の若手社員が本プロジェクトを発足・推進している。「自分を理解・尊重し、心地よく自分らしくありたい」という若者の思いに寄り添いながら、心身のセルフケアをサポートしていく取り組みだ。本プロジェクトでは、主に4つの施策が展開される。

「若者ぶっちゃけ健康白書」公開

「若者ぶっちゃけ健康白書」
「若者ぶっちゃけ健康白書」
若者のリアルな不調や悩みの声を知ることができる「若者ぶっちゃけ健康白書」をプロジェクトサイトにて公開する。

本サイトに掲載される若者の声は、10~30代の若者864人を対象に行った「心身の健康に関するアンケート調査」結果から採用している。本調査では、「半数を超える人が日常的に『身体の悩み』を感じている」「男性特有の活力不足は『ひとりで抱えがち』な傾向がある」「女性特有のイライラ期において、約8割が『自助努力』で対処している」などの実態が明らかになった。

本サイトを通じて、人に言いづらい悩みを抱える若者が同世代の実態を知り、悩んでいるのは自分だけではないと気づくことで、対策を始めるきっかけになればと考えている。なおサイト内には、担当者の思いをつづったインタビューコメントも紹介している。また、プロジェクトサイトの商品ページから、直接商品を購入することも可能である。

若者の悩みを心と体の両面からサポートする、セルフケアドリンクを新発売

「menphys GABA&アルギニン&亜鉛」「menphys GABA&大豆イソフラボン&鉄分」
「menphys GABA&アルギニン&亜鉛」「menphys GABA&大豆イソフラボン&鉄分」
「menphysプロジェクト」の第1弾商品として、人に言いづらい若者の悩みを心と体の両面からサポートするセルフケアドリンク2種を、8月27日より公式オンラインストアで発売する。

「menphys GABA&アルギニン&亜鉛」は、男性としての自信を取り戻したいという悩みに着目したドリンクである。また、「menphys GABA&大豆イソフラボン&鉄分」は、女性特有のイライラ期を明るく前向きに変えるサポートをする。

「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」を期間限定オープン

「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」
「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」
「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」のオリジナルオープンサンド
「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」のオリジナルオープンサンド
若者を対象に、人には言いづらい心身の不調や悩みに気づき、セルフケアを始めるきっかけをつくることを目的とした、「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」を、8月30日から9月1日までの期間限定で、東京都下北沢のミカン下北にてオープンする。

本カフェの特徴は、メニューから料理を選ぶのではなく、オリジナルのカルテシートから自身の不調や悩みを選択することである。すると、各々が選んだ不調や悩みに合わせて、それらの緩和に役立つとされる栄養成分を摂取できる食材を使った、オリジナルオープンサンドが提供される。

メニューは、料理家・管理栄養士の長谷川あかりさんが監修した。なお、自分自身の不調や悩みを抱え込まず、一人ひとりが学びながら向き合い、前向きな一歩を踏み出してほしいという本カフェのコンセプトにちなみ、メニューに「オープンサンド」を採用している。

サントリー食品インターナショナルの従業員に向けた取り組みも

本プロジェクトでは、同社従業員に対し、心身の健康問題による生産性の低下、プレゼンティーズム(欠勤には至っておらず、勤務をしているが、心身の健康問題が理由で生産性が低下している状態)の改善の一助となることも狙う。

同社オフィス内の社員食堂でも、「~悩みごとから注文するカフェ~ CAFÉ menphys」と同コンセプトで考案した、オリジナルオープンサンドを提供する。またその他にも、人事部と共同で、人に言いづらい心身の悩みとプレゼンティーズムの関係性をテーマにした社内セミナーの開催や、心身の悩みに関連する書籍を自由に閲覧できる「menphys library」の設置なども予定している。

プロジェクトメンバーのコメント

■サントリー食品インターナショナル ブランドマーケティング本部 土屋友胤さん
「『大事な時に力を発揮できない』という悩みを抱えた経験がある当事者の一人であったことから、同じ悩みを抱えている人と同じ目線で、男性特有のパーソナルな悩みにも向き合える社会を目指したいと思い、本プロジェクトを立ち上げました。飲料という身近な商品で気軽な入口をつくり、自身の悩みと向き合い、生活習慣の大切さに気づくきっかけとなる、それが『menphys』の役割だと思います。」
■サントリー食品インターナショナル ブランドマーケティング本部 佐藤和夢さん
「当初は、特に大きな悩みを抱えていたわけではありませんでしたが、女性特有の不調に関して勉強するうちに、過去の辛い日々がそれによるものであったと自覚し、もっと早く気づけたらよかったと思いました。同じように、不調を抱えながら仕事をしている方も多いと感じますし、女性特有の悩みを調査しているうちに、リアルで悲痛な声をたくさん聞き、なんとかしたいという思いでこのプロジェクトを立ち上げました。『menphysプロジェクト』を通じて、不調や悩みを持ちながらも、諦めてしまっている方々に対し、隣に寄り添うようなサポートができればと思います。」
■産業医・精神科医・朗らかLabo代表 奥田弘美さん
「若い世代の健康に関する特徴として、基本的に体力があるので、多少無理をしてもなんとかなってしまうことがあげられます。また、美容やボディメイクなど見た目への関心は高いものの、健康についてはそれほど意識しておらず、健康に関するセルフケアも怠りがちなのではないかと思います。

セルフケアといっても特別なことではなく、まずは食事や睡眠で体の基礎を整えることが大切です。必要な栄養を取り入れる『食事』と、心身をメンテナンスする『睡眠』という、毎日の基本的なセルフケアができていないと、ストレスに感じる何かが起きたときに不調が出やすくなりますし、女性のゆらぎも重くなる傾向があります。何か不調を感じることがあれば体からのサインと受け止め、食事と睡眠を整えるセルフケアを実践してください。心は体の一部です。体を整えることが、心や気持ちによい影響をもたらしてくれるでしょう。」

■産業医・日本ストレスチェック協会代表理事 武神健之さん
「心身の健康の基本となるセルフケアは、なんといっても『毎日の食事』です。当たり前すぎてつまらないと思うかもしれませんが、バランスのよい食事を心がけることが大切です。若い世代は食事をおろそかにしてもなんとかなると考え、後回しにしがちですが、ストレスに強い心と体であるためには、何を食べているかが大きく影響します。

食生活を大きく変えるのは難しいかもしれませんが、普段朝ごはんを食べる習慣がない人も、少しでいいので朝食を取ってみるなど、今より一歩、よい食習慣を始めてみましょう。その積み重ねが、あなたの不調を軽くしてくれる、大切なセルフケアとなるのではないでしょうか。」