パルコは、開業55周年特別企画として、デビュー55周年を迎えた細野晴臣氏、生誕88年の田名網敬一氏、そして田名網氏の一番弟子である宇川直宏氏による「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」広告を制作・公開した。
本広告は、日本の音楽界を代表する巨匠とされる、細野晴臣氏の音楽活動55周年を記念し、幼少期からはっぴいえんど・YMOとしての活動時期、そして現在に至るまでの貴重な写真と、国際的に高い評価を受けるアーティスト田名網敬一氏の象徴的なモチーフ・キャラクターを、田名網氏の一番弟子である宇川直宏氏が師の思いを継いでディレクションを行った。

本プロジェクトは田名網敬一氏にとって細野晴臣氏との初のコラボレーションだったが、完成を前に逝去され、田名網敬一氏の最期のプロジェクトのひとつとなった。3人のアーティストの強烈な個性がぶつかり合う、壮大なる歴史的曼荼羅を楽しんでほしいと、同社は伝えている。

CMでは、宇川直宏氏をクリエイティブディレクターに迎え、生成AI技術によって写真に生命を吹き込まれた細野氏の55年の歴史が、田名網敬一氏の個性豊かなモチーフたちと共に動き出し、細野晴臣氏による書き下ろし楽曲とナレーションで特別なホリデイシーズンが演出される。
さらに本プロジェクトの連動企画として、11月7日には渋谷PARCO8階のWHITE CINE QUINTOにて、細野晴臣氏のドキュメンタリー映画の上映と、細野晴臣氏・原田郁子氏によるトークイベント「HOSONO CINEMA HOUSE」が開催される。また、宇川直宏氏主宰の「DOMMUNE」では、10月28日に田名網敬一氏の特別番組、11月9日に細野晴臣氏の特別番組が配信される。

HOSONO CINEMA HOUSE

11月7日、細野晴臣氏のドキュメンタリー映画「NO SMOKING」「SAYONARA AMERICA」2作品の上映に加え、細野晴臣氏・原田郁子氏出演のトークイベントを実施する。

「NO SMOKING」は2019年に公開された細野晴臣氏のこれまでの音楽活動の軌跡を追ったドキュメンタリー映画、「SAYONARA AMERICA」は、2019年にデビュー50周年を迎えた細野晴臣氏がロサンゼルスとニューヨークで行ったライブを中心とした2021年公開のライブドキュメンタリー映画である。

PARCO×DOMMUNE SPECIAL PROGRAM

本広告の公開を記念し、宇川直宏氏主宰の「DOMMUNE」にて特別番組を配信する。10月28日に、田名網敬一氏特別番組「『追悼:田名網敬一』永遠なる記憶の冒険 1936.07.21 - 2024.08.09 R.I.P. Keiichi Tanaami:An Adventure of Eternal Memories」を、11月9日に「細野晴臣 55th ANNIVERSARY SPECIAL PROGRAM」をそれぞれ配信予定である。
【メッセージ・プロフィール】
■宇川直宏氏
「『途方もなくディープでサイケデリックで、そして清らかなカルチュラル曼荼羅!!!!』

PARCO55周年という記念すべきアニバーサリーにクリエイティヴディレクターとして参加させて頂き、身に余る光栄に存じます。今回のビジュアルは88歳のバースデーを迎えた直後急逝した、師匠である田名網敬一氏のアートワークと、奇跡的にもPARCOと同じ年にデビュー55周年を迎えた細野晴臣氏の歴史的変遷を視覚融合させたカルチュラル曼荼羅です。高度経済成長以降の日本のポップ・アヴァンギャルド文化を牽引し続けるPARCOのヒストリーが、この曼荼羅に流れる55年の時間と呼応し文化的真言が立ち現れる…このビジュアル世界は、そんな多元宇宙が錯綜した立体的な構造となっております。また手書きのアートワーク x CG、手付けのアニメーション x 生成AIという生身の身体と先鋭テクノロジーの両極を駆使し、他界した師とその作風を自分自身に憑依させ、弟子が作品を完遂させるという今世紀的なクリエイティヴの継承がこの曼荼羅には刻印されています。<55周年 x 55周年 x Holidays x Requiem>途方もなくディープでサイケデリックで、そして清らかなセレモニー領域に到達したこのビジュアル世界は、ファインアートとポップカルチャーがグニョグニョに混交した戦後日本のオルタナティヴの縮図でもあります!!!!!!! PARCO&細野晴臣さん55周年おめでとうございます!!!!!! そして田名網敬一師匠MASSIVE R.I.P.…」

[プロフィール]1968年生まれ。現“在”美術家。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている。2010年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
■田名網敬一氏(1936-2024)
[プロフィール]東京都⽣まれ。武蔵野美術大学在学中にデザイナーとしてキャリアをスタートさせ、1975年創刊の日本版『月刊PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、雑誌や広告を主な舞台に日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引。一方で、1960年代よりデザイナーとして培った方法論、技術を駆使し、コラージュ、プリント、ドローイング、アニメーション、実験映画、ペインティング、立体作品、インスタレーションまで幅広く作品を発表。そのジャンルを横断した類まれな創作活動により、他の追随を許さない地位を築いている。
■細野晴臣氏
「PARCO創業とぼくの音楽歴は同じ55年という奇遇です。

『幸せな休日』という祈りを込めて音楽をつくりました。」

[プロフィール]1947年東京生まれ。音楽家。1969年「エイプリル・フール」でデビュー。1970年「はっぴいえんど」結成。73年ソロ活動を開始、同時に「ティン・パン・アレー」としても活動。78年「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」を結成、歌謡界での楽曲提供を手掛けプロデューサー、レーベル主宰者としても活動。YMO散開後は、ワールドミュージック、アンビエント、エレクトロニカを探求、作曲・プロデュース・映画音楽など多岐にわたり活動。
■南塚真史氏
「この企画は、宇川さんと田名網が生前から一緒に制作を進めてきました。クリエイティブにおいて絶対に妥協しない田名網が、唯一自分の作品の素材を預けて自由に任せたのが宇川さんです。残念ながら田名網は完成を見届ける事なく他界し、最期のプロジェクトの1つとなりましたが、日本のポップミュージックに変革をもたらした細野晴臣氏をモデルに、田名網敬一と宇川直弘の師弟関係の強度を示す最高傑作になったと思います。」

[プロフィール]東京都生まれ。早稲田大学美術史学科を卒業後、同大学の芸術学修士課程に進学。2005年に渋谷に「NANZUKA UNDERGROUND」を設立し、2021年6月に神宮前に移転。その他、渋谷PARCO内のセレクトショップ内ギャラリー「NANZUKA 2G」や、パブリックアートプロジェクト「NANZUKA PUBLIC」、自らアートディレクションを担当したアートバー「NANZUKA TAKEN」の企画運営も手がける。開廊以来、純粋芸術の枠にとらわれず、田名網敬一、空山基、山口はるみといった商業芸術分野で活動する日本人アーティストの発掘に努める。
企画概要
【テレビCM/GR/デジタル】  
企画制作:パルコ宣伝部
ディレクター:宇川直宏氏(DOMMUNE)
アートワーク:田名網敬一氏
キャスト:細野晴臣氏
フォト:野上眞宏氏、三浦憲治氏
モーショングラフィックスプロデューサー:YP(SATELLITE8)
モーショングラフィックス:イノウエマナ氏(RIBBON Mg)
アニメーター:よシまるシン氏
ジェネレーティブAIアニメーター:宇川直宏氏(DOMMUNE)
ミュージック:細野晴臣氏
協力:NANZUKA、ミディアム

【GR】  
企画制作:パルコ宣伝部
アートディレクター&デザイン:宇川直宏氏(DOMMUNE)
アートワーク:田名網敬一氏
キャスト:細野晴臣氏
フォト:野上眞宏氏、三浦憲治氏
グラフィックデザイナー:神田宇樹氏(people design office)
協力:NANZUKA、ミディアム

【「追悼:田名網敬一氏」永遠なる記憶の冒険 1936.07.21 - 2024.08.09  R.I.P. Keiichi Tanaami:An Adventure of Eternal Memories】  
MC:宇川直宏氏(現代美術家、DOMMUNE主宰)、南塚真史氏(NANZUKA)
オンライン出演<from NY>:篠原有司男氏(前衛芸術家)、篠原乃り子氏(美術家)
出演:宮田有香氏(内科画廊|美術資料調査員)、福井久美子氏(アーツカウンシル東京)、束芋氏(現代美術作家)、佐藤允氏(アーティスト)、抜水摩耶氏(アーティスト)、朝吹真理子氏(小説家)、深沢慶太氏(編集者)、金八氏(集英社)、南塚加奈氏(NANZUKA|田名網敬一氏個人マネージャー)  
ライブ:曽我部恵一氏(Sunny Day Service)