「BRAND OF THE YEAR2024」発表、CM好感度年間No.1ブランドは日清食品「チキンラーメン」
CM総合研究所は12月16日、消費者3000人の月例CM好感度調査をもとに、CM好感度年間No.1ブランド「BRAND OF THE YEAR」、および優れたCM展開で業績の向上に貢献した「消費者を動かしたCM展開」をそれぞれ発表した。
また、12月18日からは「BRAND OF THE YEAR 2024」の贈賞式や対談の様子をオンデマンド配信した。1年間のCM動向を振り返るとともに、コロナ明けにおける好感トレンドの変化、および広告クリエイティブの在り方を探る試みである。
今回、「BRAND OF THE YEAR 2024」を獲得したのは、日清食品「チキンラーメン」。『「チキラーホッパー」篇(ひよこあにき)』で、779.3P‰(※1)ものCM好感度を獲得した。19年ぶりに、携帯キャリアのトップを塗り替え、食品業類の1位は同社調査で初。
日清食品は2024年度、キャラクターの「ひよこあにき」が登場するCMを中心に展開し軽快なパロディーやポップな音楽に合わせたダンスで話題を呼び、小中高生を筆頭に幅広い層から支持を集めた。お笑い芸人・永井佑一郎氏のネタをパロディーとした「ポン ポン スポポン」の歌詞とダンスが特徴のCMや、RADIO FISHの『PERFECT HUMAN』のパロディーを用いたCMをオンエアし、いずれも視覚的なインパクトと「たまごポケット」の訴求が印象に残る構成となっている。親しみやすさと懐かしさを兼ね備えたアプローチが評価され、世代を超え共感を獲得した。 加えて、3位には同じく日清食品の「カップヌードル」もランクインしており、コミカルなCM展開が高い評価を受けている。
2位にはUber Eats Japan「Uber Eats」が選出。ヘビーユーザーでもある中尾明慶氏・仲里依紗氏の夫妻を起用した「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない?」というコピーのもと、コメディタッチのストーリーで、サービスの利便性や料理に加え食材やスイーツの配達といった多様なデリバリーに対応するサービスを訴求している。 4位にはキリンビールの「晴れ風」がランクイン。キリンビールとしては17年ぶりとなるスタンダードビールの新商品のプロモーションに、内村光良氏、天海祐希氏、今田美桜氏、目黒蓮氏の豪華キャストを起用した。製品の品質とおいしさに加え、日本の風物詩の保全・継承を支援する社会貢献活動『晴れ風ACTION』をアピール。多くの消費者の好感を獲得している。 酒税法改正に向けて各社のCM攻勢が活況のビール業界では、10位にランクインしたアサヒビール「スーパードライ」も好調であった。BGMにドラゴンクエストの『ロトのテーマ』を採用した「生ジョッキ缶」のCMでは、「缶パカパーン!」と開栓するシーンを通じて「生ジョッキ缶を飲みたくなる瞬間=開放感ある瞬間」であることを表現。音楽によって商品がもたらす高揚感とキャッチーなコピーが消費者の心を動かした。9位のトリドールホールディングス「丸亀製麺」は前年度に好評を博した「丸亀シェイクうどん」に続き、本年度は「丸亀うどーなつ」を訴求するCMなどを展開。間食という新たなチャレンジも消費者から高い評価を得た。
近年、賃金水準の停滞、物価高などを背景にした生活防衛意識の高まりとともに、CM総合研究所が「CMを好きな理由」として調査しているCM好感要因(全15項目)のうち「商品にひかれた」のポイントが増加傾向にある。食品ブランドを中心に商品そのものの魅力や使用時の満足感を分かりやすく表現したCMが上位を占めたことは、消費者が具体的で実感しやすい価値を求める現代社会を映し出していると、同社は考えている。
一方、「消費者を動かしたCM展開」には2024年度(2023年11月度~2024年10月度)の優れたCM展開で業績の向上に貢献した152銘柄が選出された。そのうち「時代性」「話題性」「影響力」に優れた10銘柄が「消費者を動かしたCM展開 特別賞」として贈賞された。
今回の「BRAND OF THE YEAR 2024」「消費者を動かしたCM展開」の受賞詳細は、それぞれ以下の通り。なお、「消費者を動かしたCM展開」の企業名は50音順に紹介する。
代表作品名:「チキラーホッパー」篇
CM好感度(P‰):779.3
2位 Uber Eats Japan/Uber Eats
代表作品名:「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない? ドラ猫」篇
CM好感度(P‰):681.3
3位 日清食品/カップヌードル
代表作品名:「ラクサ食べてよ」篇
CM好感度(P‰):622.7
4位 キリンビール/晴れ風
代表作品名:「みんなの感想」篇
CM好感度(P‰):556.0
5位 ソフトバンク/SoftBank
代表作品名:「ペイトク店長・コンビニ」篇
CM好感度(P‰):454.0
6位 ユニクロ/UNIQLO
代表作品名:「ヒートテック行進」篇
CM好感度(P‰):390.0
7位 花王/アタックZERO
代表作品名:「#洗濯愛してる会 前洗いなし」篇
CM好感度(P‰):372.7
8位 P&G/ボールド
代表作品名:「洗濯大名 イイトコ鳥」篇
CM好感度(P‰):370.0
9位 トリドールホールディングス/丸亀製麺
代表作品名:「すべての店に、麺職人がいる」秋篇
CM好感度(P‰):340.0
10位 アサヒビール/スーパードライ
代表作品名:「3人の缶パカパーン!」篇
CM好感度(P‰):320.7
企業名:アサヒビール
銘柄名:未来のレモンサワー
「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない? ドラ猫」篇
企業名:Uber Eats Japan
銘柄名:Uber Eats
「マイホームマン 格闘」篇
企業名:オープンハウスグループ
銘柄名:オープンハウス
「名前は晴れ風 発売」篇
企業名:キリンビール
銘柄名:晴れ風
「Google Pixel 8 Pro : 編集マジック 小田凱人」篇
企業名:グーグル
銘柄名:Google Pixel
「平野紫耀はじめての翠ジンソーダ」篇
企業名:サントリーホールディングス
銘柄名:サントリージン 翠
「新作がとまらない! 秋の丸亀うどーなつ」篇
企業名:トリドールホールディングス
銘柄名:丸亀製麺
「夜中にジョイマン」篇
企業名:日清ヨーク
銘柄名:ピルクル
月見ファミリー「帰ってきたかぐや姫」篇
企業名:日本マクドナルド
銘柄名:月見ファミリー
「ささやくふたり エスカレーター」篇
企業名:リクルート
銘柄名:リクルートエージェント
調査概要
対象作品:2024年度のCM展開(東京キー5局/2570社/6573銘柄/1万4003作品)
集計期間:2023年11月度~2024年10月度(2023年10月20日~2024年10月19日)
調査対象:関東1都6県在住の一般モニター、男女3000人の「月例CM好感度調査」の12カ月分より集計。
※1:CM好感度スコア。毎月の2回(前期・後期)1500人ずつを対象に実施するCM好感度調査の票数を1000人当たりの数値(‰)に換算し、合算した値
今回、「BRAND OF THE YEAR 2024」を獲得したのは、日清食品「チキンラーメン」。『「チキラーホッパー」篇(ひよこあにき)』で、779.3P‰(※1)ものCM好感度を獲得した。19年ぶりに、携帯キャリアのトップを塗り替え、食品業類の1位は同社調査で初。
日清食品は2024年度、キャラクターの「ひよこあにき」が登場するCMを中心に展開し軽快なパロディーやポップな音楽に合わせたダンスで話題を呼び、小中高生を筆頭に幅広い層から支持を集めた。お笑い芸人・永井佑一郎氏のネタをパロディーとした「ポン ポン スポポン」の歌詞とダンスが特徴のCMや、RADIO FISHの『PERFECT HUMAN』のパロディーを用いたCMをオンエアし、いずれも視覚的なインパクトと「たまごポケット」の訴求が印象に残る構成となっている。親しみやすさと懐かしさを兼ね備えたアプローチが評価され、世代を超え共感を獲得した。 加えて、3位には同じく日清食品の「カップヌードル」もランクインしており、コミカルなCM展開が高い評価を受けている。
2位にはUber Eats Japan「Uber Eats」が選出。ヘビーユーザーでもある中尾明慶氏・仲里依紗氏の夫妻を起用した「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない?」というコピーのもと、コメディタッチのストーリーで、サービスの利便性や料理に加え食材やスイーツの配達といった多様なデリバリーに対応するサービスを訴求している。 4位にはキリンビールの「晴れ風」がランクイン。キリンビールとしては17年ぶりとなるスタンダードビールの新商品のプロモーションに、内村光良氏、天海祐希氏、今田美桜氏、目黒蓮氏の豪華キャストを起用した。製品の品質とおいしさに加え、日本の風物詩の保全・継承を支援する社会貢献活動『晴れ風ACTION』をアピール。多くの消費者の好感を獲得している。 酒税法改正に向けて各社のCM攻勢が活況のビール業界では、10位にランクインしたアサヒビール「スーパードライ」も好調であった。BGMにドラゴンクエストの『ロトのテーマ』を採用した「生ジョッキ缶」のCMでは、「缶パカパーン!」と開栓するシーンを通じて「生ジョッキ缶を飲みたくなる瞬間=開放感ある瞬間」であることを表現。音楽によって商品がもたらす高揚感とキャッチーなコピーが消費者の心を動かした。9位のトリドールホールディングス「丸亀製麺」は前年度に好評を博した「丸亀シェイクうどん」に続き、本年度は「丸亀うどーなつ」を訴求するCMなどを展開。間食という新たなチャレンジも消費者から高い評価を得た。
近年、賃金水準の停滞、物価高などを背景にした生活防衛意識の高まりとともに、CM総合研究所が「CMを好きな理由」として調査しているCM好感要因(全15項目)のうち「商品にひかれた」のポイントが増加傾向にある。食品ブランドを中心に商品そのものの魅力や使用時の満足感を分かりやすく表現したCMが上位を占めたことは、消費者が具体的で実感しやすい価値を求める現代社会を映し出していると、同社は考えている。
一方、「消費者を動かしたCM展開」には2024年度(2023年11月度~2024年10月度)の優れたCM展開で業績の向上に貢献した152銘柄が選出された。そのうち「時代性」「話題性」「影響力」に優れた10銘柄が「消費者を動かしたCM展開 特別賞」として贈賞された。
今回の「BRAND OF THE YEAR 2024」「消費者を動かしたCM展開」の受賞詳細は、それぞれ以下の通り。なお、「消費者を動かしたCM展開」の企業名は50音順に紹介する。
BRAND OF THE YEAR 2024
1位 日清食品/チキンラーメン代表作品名:「チキラーホッパー」篇
CM好感度(P‰):779.3
2位 Uber Eats Japan/Uber Eats
代表作品名:「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない? ドラ猫」篇
CM好感度(P‰):681.3
3位 日清食品/カップヌードル
代表作品名:「ラクサ食べてよ」篇
CM好感度(P‰):622.7
4位 キリンビール/晴れ風
代表作品名:「みんなの感想」篇
CM好感度(P‰):556.0
5位 ソフトバンク/SoftBank
代表作品名:「ペイトク店長・コンビニ」篇
CM好感度(P‰):454.0
6位 ユニクロ/UNIQLO
代表作品名:「ヒートテック行進」篇
CM好感度(P‰):390.0
7位 花王/アタックZERO
代表作品名:「#洗濯愛してる会 前洗いなし」篇
CM好感度(P‰):372.7
8位 P&G/ボールド
代表作品名:「洗濯大名 イイトコ鳥」篇
CM好感度(P‰):370.0
9位 トリドールホールディングス/丸亀製麺
代表作品名:「すべての店に、麺職人がいる」秋篇
CM好感度(P‰):340.0
10位 アサヒビール/スーパードライ
代表作品名:「3人の缶パカパーン!」篇
CM好感度(P‰):320.7
消費者を動かしたCM展開
「未来のレモンサワー 本物レモンスライス入り」篇企業名:アサヒビール
銘柄名:未来のレモンサワー
「やっぱり Uber Eats で、いーんじゃない? ドラ猫」篇
企業名:Uber Eats Japan
銘柄名:Uber Eats
「マイホームマン 格闘」篇
企業名:オープンハウスグループ
銘柄名:オープンハウス
「名前は晴れ風 発売」篇
企業名:キリンビール
銘柄名:晴れ風
「Google Pixel 8 Pro : 編集マジック 小田凱人」篇
企業名:グーグル
銘柄名:Google Pixel
「平野紫耀はじめての翠ジンソーダ」篇
企業名:サントリーホールディングス
銘柄名:サントリージン 翠
「新作がとまらない! 秋の丸亀うどーなつ」篇
企業名:トリドールホールディングス
銘柄名:丸亀製麺
「夜中にジョイマン」篇
企業名:日清ヨーク
銘柄名:ピルクル
月見ファミリー「帰ってきたかぐや姫」篇
企業名:日本マクドナルド
銘柄名:月見ファミリー
「ささやくふたり エスカレーター」篇
企業名:リクルート
銘柄名:リクルートエージェント
調査概要
対象作品:2024年度のCM展開(東京キー5局/2570社/6573銘柄/1万4003作品)
集計期間:2023年11月度~2024年10月度(2023年10月20日~2024年10月19日)
調査対象:関東1都6県在住の一般モニター、男女3000人の「月例CM好感度調査」の12カ月分より集計。
※1:CM好感度スコア。毎月の2回(前期・後期)1500人ずつを対象に実施するCM好感度調査の票数を1000人当たりの数値(‰)に換算し、合算した値