カルチュア・コンビニエンス・クラブが、インターネット上での意識調査「Tアンケート」によって、「令和の時代に関するアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。調査対象は全国の18~69歳の男女で、サンプル数は1504人。調査結果は以下の通り。

「令和」はどういった時代に?

激動の時代「昭和」、戦争がなかった時代「平成」、そして新たに迎えた「令和」がどういった時代になると思うかを自由回答で聞いたところ、以下の回答となった。最も多い「平和の令和」と回答をした人にその理由を聞くと、"平和な時代になってほしいから"、"震災やテロのない世の中になって欲しい"といったものが多く、「変化の令和」と回答した人は、"AIの進展で、働き方を始め、社会のあり方が変わっていきそうだから"、"LGBTなどさまざまな価値観が大きく変わりつつあるから"、"時代の大きな変化を感じずにはいられないから"といった理由が挙げられた。
また、元号が「令和」に変わり、新しく気持ちを切り替えようと思うかを聞いたところ、「とても思う」「まあまあ思う」と回答した人は合計で47.6%となった。半数近くが「令和」をきっかけに気持ちを一新したい意向があるとしている。特に18~29歳の女性では新しく気持ちの切り替えたい人が6割におよぶ結果となった。

2020東京オリ・パラに興味がある?

2020年東京オリンピック・パラリンピックに興味があるかどうかを聞いたところ、オリンピックに対して「とても興味がある」「まあまあ興味がある」と回答をした人は合計で69.3%となった。特に50~60代の男性では75.9%が興味があると回答している。また、パラリンピックに対しては、「とても興味がある」「まあまあ興味がある」と回答をした人は合計47.4%で、18~29歳の女性のみが半数を超える人が興味を持っていることがわかった。

オリンピックは7割、パラリンピックは5割の人が「興味がある」と回答をしたが、実際に東京オリンピック・パラリンピックで応募をしたいものがあるかを複数回答で聞いたところ、最も多かった回答は「特にない」で65.7%となった。

 

続いて「オリンピックの競技観戦」(24.3%)、「オリンピックの開会式」(12.4%)、「パラリンピックの競技観戦」(10.2%)、「大会ボランティア」(6.4%)が選ばれている。この結果から、東京オリンピック・パラリンピックに興味はあるが、応募をするといった能動的な行動を起こす人は3分の1程度に留まるとした。

人気競技ベスト5は?

「オリンピックの競技観戦」に応募したいと回答をした366名に、どの競技を観戦したいかを複数回答で聞いたところ、以下の結果となった。

 

この回答を男女別に分析すると、男性のベスト3は1位「サッカー」、2位「陸上競技」、3位「野球」。女性のベスト3は1位「水泳」、2位「陸上競技」、3位「体操」となった。「陸上競技」を除くと男女それぞれ興味がある競技が大きく異なることがわかる。年代別では、10~20代は1位「水泳」、2位「サッカー」、3位「バレーボール」、30~40代と50~60代はともに1位「陸上競技」、2位「サッカー」、3位「水泳」となり、違いが見られた。

消費税増税に対する景気対策への理解度は?

2019年10月に開始となる消費税増税について、その主な景気対策のうち「軽減税率」「幼児教育無償化」「キャッシュレス決済のポイント還元」「プレミアム付き商品券発行」に対するそれぞれの理解度の調査も実施した。「とても理解している」「まあまあ理解している」との回答が5割におよんだものは、「軽減税率」「幼児教育無償化」「キャッシュレス決済のポイント還元」。一方「プレミアム付き商品券発行」への理解度は3分の1程度に留まる結果となった。全体的に50~60代の男性はそれぞれの景気対策に対する理解度が高い傾向が見られた。