傘シェアリングサービス「アイカサ」を展開するNature Innovation Groupは、アイカサ横浜との間で初のフランチャイズ加盟契約を締結した。横浜市の関内・馬車道・日本大通エリアの企業・団体らとも連携し、雨の日の移動体験向上と、関内地区の活性化を目指す「傘シェアリング実証実験」を、9月9日から1年間実施する。
「アイカサ」は、傘立て(アイカサスポット)を設置するだけで、1日70円で傘を借りられるサービスである。横浜市内での「アイカサ」の展開と運用は、アイカサ社として初のフランチャイズ加盟店となる非営利任意団体「アイカサ横浜」が担当。馬車道発横浜アイドル「ポニカロード」とコラボし、イメージ曲やイメージキャラクターとしても起用しながら、各種プロモーションを展開していくと述べた。
関内地区は、横浜市庁舎の新築移転や、横浜スタジアムを会場に東京2020オリンピック「野球・ソフトボール」の開催が予定されている。さらに、横浜市のイノベーション推進のハブとなるベンチャー企業成長支援拠点が10月に開設されるなど、新たなまちづくりを目指したさまざまな取り組みが始まっている。

今回の実証実験においては、傘の貸出および返却の場所と時刻を示すビッグデータを取得し、横浜市内の大学・企業にも連携を呼びかける。関内エリアにおける歩行者の移動実績を分析することで、「雨でも楽しく歩きやすいまちづくり」の実現に向けた課題を抽出していく考え。使い捨てビニール傘の削減による環境負荷の軽減に加えて、雨の日でも傘の心配をせず、楽しく自由に移動できる街づくりを目指し、店舗やオフィスビル、ホテルやマンションなどへの傘立ての設置を進めていく。