心理学と統計学を組み合わせた性格診断「ディグラム診断」を独自に考案したディグラム・ラボは20~50代の男女3000名を対象に「変進力」に関する調査を実施した。「変進力」とは時代の流れとともに、仕事や組織、人間関係、価値観、新しいサービスや技術など、あらゆるものが日々変化していく中で、その変化に適応し、そして進化できる力と定義し、ディグラム・ラボが提唱する新しい言葉。以下の9つの要素で構成されている。
 
変進力を構成する9つの要素
変進力を構成する9つの要素
今回の調査では、この変進力にまつわる数値を明らかにすることで、いま世の中で変進力がどのように捉えられているのかを明らかにした。その結果、全年代において、自分が変進力を持っていると答えた人は2割程度にとどまった。
図1.「あなたは変進力があると思いますか?」の質問に対する世代別の回答結果
図1.「あなたは変進力があると思いますか?」の質問に対する世代別の回答結果
一方で、全年代で7割の人が、世の中の変化や、その変化のスピードが速くなっていることを感じ取っている。変化の実感とそれに対処すべきという意識に、ギャップが見られる結果となった。
図2.左:「世の中が変化していることを感じますか?」、右:「以前(数年前)と比較し、世の中の変化が速くなっていると感じますか?」の質問に対する世代別の回答結果
図2.左:「世の中が変化していることを感じますか?」、右:「以前(数年前)と比較し、世の中の変化が速くなっていると感じますか?」の質問に対する世代別の回答結果
この調査の結果、変化を感じているのに、「変進力は低い」というギャップが生じていることが浮き彫りになった。世の中の変化の実感度が高いのであれば、その変化への対応力に対するニーズも高く出ても良いはずであるが、両者にギャップが生じている。この背景には、世の中の変化のスピードがあまりにも速く、そして変化の種類も多種多様であり、それに対応できていない現代人の問題点が表れている。