世界最大のブランディング会社インターブランドが、グローバル・ブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2019」を発表した。本ランキングは、グローバルに事業展開を行うブランドを対象に、そのブランドが持つ価値を金額に換算してランキング化している。

本調査およびランキング発表は2000年にはじまり、今年で20回目となる。今回は、AppleとGoogleが7年連続で第1位、第2位、Amazonも2年連続の3位となった。3社ともブランド価値が向上しており、3位のAmazonは前年比+24%の結果となっている。また、Disney(10位)が8年ぶりにトップ10に返り咲いた。なお、今回初めてランクインを果たしたのはUber(87位)とLinkedIn(98位)の2ブランド。日本ブランドからはTOYOTA(7位)、HONDA(21位)など7ブランドが上位にランクインした。

■Interbrand Best Global Brands 2019 (1位~50位)
■Interbrand Best Global Brands 2019 (51位~100位)
トップ100ブランドのうち、28ブランドが2桁成長を遂げており、業種別では特にラグジュアリー部門(+11%)が最も高い成長率となっている。100ブランドの合計価値は2兆1309億ドルで、2018年に比べ5.7%成長という結果となった。

今回ランクインした100ブランドのなかで、最も成長率の高い5ブランド「Top5 Growing Brands」は以下の通り。

1.MasterCard(前年比+25%)
2.Salesforce(+24%)
3.Amazon(+24%)
4.Gucci(+23%)
5.Starbucks(+23%)

同社は、この20年間の主なグローバルブランドのブランド価値推移から、プラットフォーマーと呼ばれるテクノロジーブランドの伸びが顕著である点に言及している。20年前には存在しなかった多くのブランドが存在感を増していると述べた。

また、同社グローバルCEOのチャールズ・トリヴェイル氏は、今日の加速する市場において、消費者の期待はブランドの静的なポジショニングでは飽き足らないと述べている。消費者の期待がビジネスよりも早く変化し続けるなか、ブランドは競争環境を変えるほどの大胆な革命を行う必要があり、それがビジネス結果を生み出すとした。