味の素とアクセンチュアは、味の素のコーポレート組織(人事、総務、広報、調達など)が持つオペレーション業務を集約し、一貫して担う合弁会社の設立に合意し、11月6日に合弁事業契約を締結した。合弁会社は2020年4月に設立される。

デジタル技術の進展により、業務の質や生産性が飛躍的に向上している昨今、味の素では、一層の経営基盤の強化に向け、事業活動のみならずコーポレート組織のオペレーション業務についても、これまで培ってきた経験やスキルに加え、先進技術を導入した業務改革の必要性が高まっている。

新会社では、アクセンチュアが有する消費財業界におけるデジタル変革の知見、および、BPS(ビジネス・プロセス・サービス)の提供実績を活かし、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、アナリティクス、人工知能(AI)をはじめとするデジタル技術の活用やBPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)によって、業務プロセスの全体最適化を図り、抜本的な業務の高度化・効率化を進める。さらに、こうした取り組みを通じ、オペレーション業務の専門性向上や付加価値創出に向けた人材の育成をより一層強化する。

両社は戦略的パートナーシップを組むことにより、味の素単独では実現できない革新的な業務改革を実現しうると同時に、一層付加価値の高いプロフェッショナル人材の育成を実現できると判断し、合弁事業契約の締結に至った。これにより味の素は、「確かなグローバル・スペシャリティ・カンパニー」に向けた経営基盤強化を着実に推進していく。

味の素 代表取締役 専務執行役員 栃尾雅也氏は、「先端手法で業務改革に長けるアクセンチュアとのアライアンスにより、味の素グループの共通サービス機能を担う新会社を発足し、市場競争力のあるサービスと高いレベルの人材育成を目指す」とコメントを残している。