電通の社内横断フードテック・プロジェクトであるOPEN MEALSは、超未来型レストラン構想に向けた取り組みとして、気象データをもとに成形した、実食できる「サイバー和菓子」をプロデュースした。六本木ヒルズのレストランにて、2月29日より1カ月間提供される。
OPEN MEALSは、フード、テクノロジー、アートの接点をリサーチし、企業や大学などとの産業や領域を超えた共創を通じて、未来の食体験の発信と新たな食産業の創出を目指すクリエイティブ集団。これまでにも「寿司テレポーテーション」「寿司シンギュラリティ」といった未来的コンセプトで世界から注目を集めている。

そんな同プロジェクトが手掛ける「サイバー和菓子」は、気象データをもとに独自アルゴリズムを開発し、3Dプリンターで成形。風速や気圧、気温などに応じて形や色が変わる和菓子を通じて、当日の東京の「空」を見て、食べて、楽しむことができる。この和菓子は六本木にあるレストラン「THE MOON」にて、テクノロジーアートの祭典「Media Ambition Tokyo」の一環として提供される予定だ。
電通は、今後3Dプリンターの成形技術を検証し、別プロジェクトに応用するなど、さまざまなパートナー企業と新しい技術を確立し、プロジェクトを推進していく方針だ。

「OPEN MEALS」プロジェクトのリーダーで、電通アートディレクターの榊良祐さんのインタビュー記事はこちらから