総合マーケティング支援を行うネオマーケティングは、全国のビジネスパーソン1200人を対象に「プロジェクト推進に関する意識調査」をテーマにしたインターネットリサーチを実施し、その結果を発表した。調査は1月17日から20日の4日間、全国のプロジェクト制度がある企業で勤務する25歳~59歳を対象に行われている。

調査では、38.0%のビジネスパーソンが、プロジェクトマネージャー(以下、PM)が原因でプロジェクトが迷走・炎上した経験があると回答。その原因は、「プロジェクトに関わる人達の合意形成ができていなかったから」が48.9%と、回答の約半数を占めている。そのほか、「進捗の見える化をしなかった」「計画・目標設定能力が足りなかった」などのスキル不足に加え、「はっきりとした指示をしなかったから」「コミュニケーション力が足りなかったから」といったマインドに対する不満の声も集まった。さらに自社のPMについて、64.9%が『名ばかりPM』だと感じているという結果となった。

■PMが原因でプロジェクトが迷走したり炎上したりした経験があるか(単数回答)【n=700】
■プロジェクトが迷走・炎上したのはPMのなにが原因か(複数回答)【n=266】
■あなたは、自社のプロジェクトマネジャー(PM)は、PMとしての仕事ができない『名ばかりPM』だと思いますか。(単数回答)【n=700】
そこで、PM経験者自身にも調査を行ったところ、70.3%が自身の携わった案件でうまくいかなかった経験があると回答した。メンバーだけでなく、PM自身もプロジェクトがうまく進行していないことを自覚しているという結果となっている。その理由として、37.0%と最も多くの回答者があげたのは「スキル不足」。さらに3位には「上司に相談したが、具体的なアクションまでサポートしてくれなかったから」がランクインした。

■プロジェクトがうまくいかなかった理由(複数回答)【n=211】
このことから、企業のプロジェクトに対する意識や体制の問題が垣間見える。スキル不足を自覚するPMの存在に対し、サポートや教育が足りないという企業の問題があると考えられる。