「映像メディアユーザー実態調査2020」発行、利用率でサブスクがレンタルを逆転
映像コンテンツのマーケティング事業を手掛けるフィールドワークスと映像メディア総合研究所は、全国5000人規模のネットアンケート調査を実施し、レポートを公開した。同調査は今回で9年目となり、テレビ放送、映画館、DVD・ブルーレイ、有料・無料の動画配信など、すべての映像視聴メディア・サービスのユーザー利用実態を調査・分析したもの。
サブスクがレンタルを逆転
映像メディア・サービスの利用率では、有料テレビ放送と定額制見放題のSVODを合わせた「サブスク」サービスの利用率が29.3%。DVD・ブルーレイ レンタルとTVODを合わせた「レンタル」サービスの27.6%を上回り、利用率が初めて逆転した。映画を例に取れば、「レンタル」は新作を二次利用する際の稼ぎ頭となる都度課金サービス。対する「サブスク」は旧作を見放題で楽しむ定額サービスであり、新たなビジネス形態の隆盛を如実に捉えた結果と言える。
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Amazonプライム・ビデオが圧倒、専門サービスではNetflixがトップ
有料動画配信サービスの利用率では、「Amazonプライム・ビデオ」が初の5割超えを果たした。ただし、プライム会員の特典としての位置づけでもあるため、動画配信サービスとしての認識には利用者ごとに違いが見られる。一方、有料動画配信の専門サービスとしては「Netflix」が「Hulu」を上回り、もっとも利用されているサービスとなった。