楽天は、ショッピングモール「楽天市場」における2020年上半期の消費トレンドを象徴する「2020年上半期 ヒット番付」を発表した。検索・購買データや出品数を分析し、その年のトレンドを象徴するキーワードを番付形式にまとめている。


「楽天市場」2020年上半期 ヒット番付

「おうち時間」をより楽しく快適にするための消費が活発化

新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛により、自宅で過ごす時間が長くなったことから、家族との時間を充実させる「団らん消費」が東の横綱に。家族で楽しめるたこ焼き器や、幅広い年代で楽しめるボードゲームなどがヒットした。西の横綱には、実店舗で売れ残ったりイベントの中止などで行き場を失った商品を訳あり商品や福袋としてユーザーが購入することで生産者や売り手を応援する「応援・支援消費」が選出。特に、地方の名産品を集めた様々な「ふっこう復袋」が人気となった。

東の大関は「巣ごもりアウトドア」。「家の中でレジャー気分を味わいたい」と工夫した結果、ウッドデッキや人工芝生のほか、ハンモックやガーデンパラソルなど自宅でリラックス気分を味わえるグッズの売上が好調となった。また、西の大関には、「おうちフィットネス」が選出。外出自粛期間中の運動不足解消のため、自宅で手軽に運動できるダンベルやフォームローラーなどの売上が伸長した。

今後は新たなコロナ・防災対策に期待

そのほか、家庭における食事の量や回数が増加したことによる「在宅時産需要」や、リモートでの会議や飲み会による「リモート映え消費」など、いずれも新型コロナウイルスによる生活スタイルの変化にともなうトレンドが占める結果となった。

また、今後の需要拡大を示す期待株には、「密避け猛暑対策」「シン・防災グッズ」がそれぞれ選出されている。コロナウイルスと共存しながら、安心した日常を送りたいとする志向が伺えた。

なお、このヒット番付は、「楽天市場」のほか、フリマアプリ「ラクマ」、ふるさと納税ポータルサイト「楽天ふるさと納税」および、ショッピングSNS「ROOM」の各種サービスにおいてもそれぞれ発表されている。