福井県は、2023年春の北陸新幹線福井・敦賀開業に向けて、県の魅力を発信するため、福井県が誇る7つの「伝統工芸」に着目した「FUKUI TRAD」プロジェクトを発足した。9年1日より、プロジェクトWebサイトを公開している。
同プロジェクトは、北陸新幹線が福井・敦賀まで延線されることを受け、福井県の魅力を首都圏に発信することを目的に開始された。福井県が誇るものの1つである「伝統工芸」に関する情報を発信することで、福井県の認知度向上、ファンの創出を図る。

福井県には経済産業大臣指定の伝統工芸品として、越前漆器、越前和紙、若狭めのう細工、若狭塗、越前打刃物、越前焼、越前箪笥の7品目がある。伝統工芸は芸術的・歴史的側面に着目されることが多く、一般の方が親しみを感じづらいことが課題となっている。そこで、現代のライフスタイルに合わせた形で伝統工芸をアップデートすることで、より多くの方に福井県の伝統工芸に親しみを持ってもらおうと、今回、新ブランド「FUKUI TRAD」の立ち上げに至った。

今後、これらの7つの伝統工芸をアップデートし、生活に定着するアイテムを開発していく。また、ビームスが運営するBEAMS JAPANをパートナーとし、「創作あーちすと」として多数の作品を発表しているのんさんを迎えることで、より若者の感性に合った商品を開発し、伝統工芸の新しい価値の創出を目指す。
福井県の伝統工芸に関する説明を受けるのんさん
福井県の伝統工芸に関する説明を受けるのんさん
(上段左から)越前漆器/越前和紙/若狭めのう細工/若狭塗<br />
(下段左から)越前打刃物/越前焼/越前箪笥
(上段左から)越前漆器/越前和紙/若狭めのう細工/若狭塗
(下段左から)越前打刃物/越前焼/越前箪笥