凸版印刷とギグワークスは、9月1日より協業を開始し、AIを活用した「リモート接客」システムの共同開発に着手した。

このサービスでは、遠隔で待機しているスタッフがAIカメラを搭載した店頭サイネージから店舗を歩く消費者を目視し、消費者に対して声をかけることができる。スタッフは複数のアバターを同時に操作することで、多くの消費者に対してエンターテイメント性のあるサービスを効率よく提供することが可能となる。

また、店頭サイネージに搭載するAIカメラやセンシング技術で、接客における顧客の反応を可視化する。可視化したデータをもとにAIで接客に使用するトークスクリプトを自動生成・随時更新し、経験の浅い販売員の接客スキルを向上させることで、販促活動をサポートする。
さらに、AIカメラを活用することで、店頭における来店客の行動や年齢・性別・家族構成などの属性情報を認識し、データを蓄積。商品やブランドごとにデータを分析することで、より効率的なオンライン接客の実施に向けたデータ活用が可能となる。

凸版印刷とギグワークスは、現在サービスの開発を進め、2021年1月の提供開始を目指している。店頭で行っていた販促活動をデジタル化することでコロナ禍における店頭接客を継続し、消費者のエンゲージメント向上に貢献していく。