凸版印刷は、11月15日より、富士箱根伊豆国立公園内の三宅島と、小笠原国立公園内の母島において、オンライン授業とフィールドワークを組み合わせた新たな学びのプログラムを実施する「子どもの学びの探究:宝島キッズラーニングプロジェクト」を開始する。なお、同プロジェクトは環境省が実施する「国立・国定公園への誘客の推進事業」にも採択されている。
新型コロナウイルス感染症の拡大により、国内外旅行者が急激に減少し、地域の観光地では誘客が難しくなっている。国内有数の観光地である国立・国定公園では、宿泊業をはじめとする観光事業者等へ甚大な影響が出ており、当面の地域の雇用の維持が喫緊の課題となっているのが現状だ。

同プロジェクトでは、凸版印刷が、探究学習プログラムの企画・開発などを行うSPACE、プロデュースカンパニーのリリースらと共同開発したラーニングプログラムを活用。主に小学校5年生から中学校3年生の生徒を対象に、ニューノーマル時代のアクティブラーニング(能動的な学び)とアダプティブラーニング(一人ひとりに合わせた学び)を実現するため、オンライン授業とフィールドワークを組み合わせた新しい学びを提供する。

また、プログラム内では地域に根差した産業の歴史の特徴を題材として、自身の興味関心を深める探求的な学びを促進。インターネットで調べても出てこない情報、知識にアクセスすることで継続的な探究への移行を起こし、日本の自然資源に興味をもった子どもたちが実際に現地に訪れたくなるような「教育×観光」が循環する姿を目指していく。

※「国立・国定公園への誘客の推進事業」
環境省が実施する「令和2年度(補正予算)国立・国定公園への誘客の推進事業費及び国立・国定公園、温泉地でのワーケーションの推進事業」。新型コロナウイルスの流行の収束までの間の地域の雇用の維持・確保等に資することで、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けている地域経済の再活性化に向けた取組に対して支援する事業。