BitStarは、自社で開発したインフルエンサーマーケティングの分析ツール「Influencer Power Ranking」のデータに基づき、2020年1月~12月に活躍した動画クリエイターや動画チャンネルのランキング総括を発表した。

※調査対象:日本国内のチャンネル登録者数1000人以上のYouTubeチャンネル
※対象期間:2020年1月~12月に投稿された動画

1.YouTubeチャンネル総再生数ランキング
第1位に輝いたのは、TikTokのフォロワー数が日本一の『Junya.じゅんや』。チャンネル開設からわずか4カ月の短い期間で、2020年のチャンネル総再生数1位という快挙に。動画の長さは10分未満が多く、TikTok動画をYouTubeにあげているケースが多かった。また、12月だけで140本以上の動画をアップロードするなど投稿本数も多く、2021年も注目が続くと予想される。第2位は『東海オンエア』。2019年統括、2020年上半期、2020年夏のランキングでは1位だったが、2020年統括では惜しくも2位の結果に。しかし人気は衰えず、日本テレビでは初の冠番組を放送、メンバー個人のチャンネルも好調で2021年も目が離せない結果になった。第3位は『Fischer's-フィッシャーズ-』。2020年は、チャンネル総再生数が100億回を突破。2020年12月からは「フィッシャーズ人生展」を全国6ヶ所で開催するなど動画以外の活動にも拡大している。

2.動画再生数ランキング
第1位はKota Mino Kids Channel / こたみのチャンネル。こたくんとみのちゃんが楽しそうに遊ぶ動画で子どもに人気の動画。チャンネル自体も、1年間で登録者数が約150万人増加している。第2位はLiSA Official YouTubeの『LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-』。大ヒットとなった劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の主題歌で、第62回日本レコード大賞の大賞を受賞した曲のMVがランクイン。チャンネル登録者数も順調に増え、2020年は80万人から170万人にまで登録者数を増やしている。第3位は米津玄師の『米津玄師 MV「感電」』。TBS系金曜ドラマ『MIU404』の主題歌として書き下ろされた楽曲のMVがランクインした。また、自身のYouTubeチャンネル登録者数は500万人を超え、日本人アーティストではトップのチャンネル数となった。また、5位と7位にはTHE FIRST TAKEから『DISH// (北村匠海) - 猫』と『YOASOBI - 夜に駆ける』がランクイン。「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」をコンセプトに、ミュージシャンが一発撮りで収録したパフォーマンスを公開しており、人気を博している。

3.新チャンネル登録者数ランキング
第1位はチャンネル総再生数でも1位となった『Junya.じゅんや』。2020年9月に動画投稿を開始し、12月までの約4カ月間で380万(現在は400万超)登録を達成。コメント欄には外国語でのコメントも多く、海外のファンも多いYouTuberと言える。第2位はお笑い芸人江頭2:50の『エガちゃんねる EGA-CHANNEL』。2020年1月31日にチャンネルを開設し、100万人突破はチャンネル開設から9日後と驚異的な伸びを見せ、動画再生数も1年間で1.7億を突破した。第3位は俳優 佐藤健の『佐藤 健 / Satoh Takeru』。2020年3月にチャンネルを開設し、月の平均投稿動画数は約3~4本と少ないものの、開設から約9ヶ月で197万登録を達成した。投稿動画の約40本中21本が急上昇入りし、コンテンツ力の高い動画であることが伺える。

4.急上昇入りチャンネルランキング
第1位は『東海オンエア』。投稿動画294本中195本(66.3%)が急上昇にランクイン。投稿本数もさることながら、急上昇率が高く、人気の高さが伺える。第2位は『Fischer's-フィッシャーズ-』で、投稿動画241本中105本(43.6%)が急上昇にランクイン。第3位は『はじめしゃちょーの畑』。投稿動画278本中76本(27.3%)が急上昇にランクインする結果に。また、急上昇率が高かったのは『清ちゃんスポーツ』。西武ライオンズや読売ジャイアンツで活躍した元プロ野球選手・清原和博のチャンネルで、6本中5本(83%)が急上昇にランクイン。チャンネル開設から1カ月で登録者数が20万人を突破し、動画の平均再生数も90万回を超えている。

5.タイアップ動画 再生数ランキング
第1位は『荒野行動』。ゲームリリースから3年が経過したが、いまだYouTubeでのタイアップ投稿数は多く見られている。また、e-スポーツとしても認知され、賞金総額2500万円の大会も開かれた。第2位は『コード:ドラゴンブラッド』。有名YouTuberとのタイアップも多く実施されたが、クオリティの高い公式生放送やエヴァンゲリオンとのコラボもTwitterでトレンド入りするなど話題となった。第3位は『Qoo10ネットショッピング』。美容系YouTuberを数多く起用し、割引キャンペーンなどと連動したタイアップ動画が多く見られた。2020年はコロナ禍の影響で、ECサイトや通販系企業のYouTubeへの出稿が増加したが、2021年もその流れは続くのか注目されている。