集英社の「少年ジャンプ+」編集部と新規事業開発部は、「集英社スタートアップアクセラレータープログラムマンガテック2020」(以下:マンガテック2020)の成果発表会を3月18日に開催した。
「マンガテック2020」は、従来のマンガビジネスにとらわれない斬新な事業アイデアを持つスタートアップと共に、新たなビジネスを生み出すための共創プログラム。2020年7月にスタートし、334の事業アイデアの応募の中から5社のスタートアップを採択。約5ヶ月間にわたるメンタリングを通して事業アイデアのブラッシュアップと協業の可能性の模索に取り組み、その成果を発表した。

今回は、採択企業5社の事業プランの一部を公開。成果報告会の詳細は4月9日にオープンする特設サイトに掲載される予定だ。

■採択企業と各事業プラン

(1)株式会社EmbodyMe(代表取締役 吉田一星)
【タイトル】
マンガで感情を表現し、対面を超えるビデオコミュニケーションを『xpression camera』

【内容】
『xpression camera』は、ビデオチャットでマンガを使った新たな感情表現手段を提供するビデオコミュニケーションツール。コロナ禍で必需となったZoomやTeams、YouTubeなどあらゆるビデオアプリ上で使用でき、自分の外見をAIで置き換え表情や体の動きに応じてリアルタイムにコミュニケーションすることができる。さらに喜怒哀楽といった感情に応じて、マンガならではの感情表現を行うことで、対面でのコミュニケーションを超える体験を実現。
 
(2)ストーリア株式会社(代表取締役 田谷圭司)
【タイトル】
 勉強×エンターテインメント 『Penbe』

【内容】
『Penbe』は、勉強する楽しさを実感させてくれるアタッチメント式の学習支援ツール。シャープペンシルなどの筆記具に取り付けて勉強するだけ、スマホのアプリと連動し、自動的に勉強したデータを残す。さらに、勉強したデータを元にエンターテイメント要素を加え、モチベーションの向上をもたらしていく。
 
(3)株式会社dot(共同代表取締役 御子柴雅慶/吉玉泰和)
【タイトル】
 マンガ作品の世界に浸り過ごす一室のみのホテル 『MANGA ART ROOM(仮)』

【内容】
『MANGA ART ROOM(仮)』は、世界に一つしかないオリジナルの作品が飾られた“美術館” を、一日一組限定で、貸切で作品を堪能できる体験型ホテル。日本のみならず、「MANGA ART HOTEL,TOKYO」でリーチした世界中のファンを対象としている。

(4)プレティア・テクノロジーズ株式会社(代表取締役 牛尾湧)
【タイトル】
 ARを活用したメタバースゲーム 『JIMO』

【内容】
コードネーム『JIMO』は、ARクラウドを活用したメタバースゲーム。メタバースとは、複数の人々がその中で自由に行動し、生活をおくることができる仮想空間。プレティア・テクノロジーズが持つAR技術の強みを活用し、現実世界を拡張して新たなメタバースを生み出すゲーム開発へ取り組んでいく。

(5)Mantra株式会社(代表取締役 石渡祥之佑)
【タイトル】
 マンガの世界に語学留学 『Langaku』

【内容】
『Langaku』は、マンガを用いた英語学習サービス。日本の外国語教育における課題である圧倒的な「インプット不足」。『Langaku』では、思わずどんどん読み進めてしまう大人気マンガを教材として活用し、楽しみながら大量の英文をインプットできる。マンガを教材に変換するための独自技術を活用し、「難しい単語や表現もスラスラ読める」「マンガなのに聴ける」といった、斬新な学習体験を提供していく。