ショートムービープラットフォーム「TikTok」を始めとしたクリエイティブノウハウと最先端のデジタルマーケティングを提供するTORIHADAが、TikTokを利用している10代~50代までの男女を対象に「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施し、調査結果を発表した。
なお、今回の調査は2月24日から3月1日までの間、TikTokを利用している10~50代までの男女1035名にインターネット調査で行った。対象は、特に世帯年収600万以上の層が30%以上と比較的多くなっている。

調査結果は以下の通り。

■3人に1人がTikTokがきっかけで商品/サービスの購入や申込みをしたことがある

TikTokの投稿をきっかけに、「実際に商品/サービスの購入や申込を行ったことがあるか」という問いに対して「はい」と答えた人が34.01%。さらに、購入・申込みをした商品・サービスのカテゴリで最も多かったのは、「アプリ/ゲーム」で、全体の34.38%という結果となった。コロナ禍でおうち時間も増えたことにより、TikTok内のアプリ・ゲーム広告や投稿が購買へとつながったと考えられる。
TikTokの投稿がきっかけで、実際に商品/サービスの購入や申込を行ったことがあるか
TikTokの投稿がきっかけで、実際に商品/サービスの購入や申込を行ったことがあるか
購入や申込みをした商品/サービスのカテゴリ
購入や申込みをした商品/サービスのカテゴリ
なお、今回調査に協力したTikTokユーザー全体、そのうち購入・申し込みを行ったユーザーのみの両方において、購入・申込みはそれぞれ「全体の半数以上がWebから行っていた」ことも分かった。

■TikTok上のおすすめフィードの動画・コメントの内容が購買の引き金となる

「商品/サービスの購入や申し込みをする際に参考にするTikTokの機能」について聞いたところ、71.6%が「おすすめフィード」と回答した。
商品/サービスの購入や申し込みをする際に参考にするTikTokの機能
商品/サービスの購入や申し込みをする際に参考にするTikTokの機能
おすすめフィードは各ユーザーの興味・関心に合わせて厳選された動画が表示される。このレコメンド機能により、ユーザーと動画がマッチし、購買意欲を搔き立てたと考えられる。また、「参考にするTikTokのアカウントは何ですか?」という問いには、「自分の興味や好みに合う一般人」という回答が58.81%と、最も多かった。
参考にするTikTokのアカウント
参考にするTikTokのアカウント
さらに、83.5%のユーザーが「動画内容」を、66.5%のユーザーが「コメント内容」を参考にしていることも分かった。動画内容はもちろんだが、他ユーザーがどう評価しているのかを「コメント内容」で確認するのはECサイトにおける口コミに近い感覚と言える。
参考にするTikTokの内容・数値
参考にするTikTokの内容・数値

■短尺動画コンテンツが購買経験のきっかけとなる

「TikTokをはじめとするSNSで商品/サービスの購入や申込みをする際に参考にする投稿」について聞いたところ、短尺の動画(1分以内)と59.32%という結果となった。このことから、さまざまなSNSで短尺動画機能が追加実装されている昨今、「短い動画で知りたい情報だけを手軽に」という傾向がTikTokきっかけでの購買へと繋がっているのではないかと、同社は言及した。
TikTokをはじめとするSNSで商品/サービスの購入や申込みをする際に参考にする投稿
TikTokをはじめとするSNSで商品/サービスの購入や申込みをする際に参考にする投稿
以上の調査結果から、TikTokユーザーは年代に関わらず、「自分と趣味・趣向が似通った一般人」の投稿を参考にし、動画内容に加えて「コメント内容」を見て買う/買わないを決めているという購買行動が分かった。TikTokをプラットフォームとしたマーケティング効果を上げるためには、リアルを伝える、リアルを見せることが有効であるとしている。