Z世代を対象としたシンクタンク組織・Z総研が、「Z総研2021年上半期トレンドランキング」を発表した。この調査は、総合エンタメ企業・N.D.Promotionが運営するNom de plume(ノンデプルーム)読者であり、トレンドに敏感なZ世代女子を中心とした独自のリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーを対象に行われた。


■流行ったコトバ

コトバ部門では、「はにゃ?」が1位となった。これは、ものまねタレントの丸山礼さんがYouTube企画内で演じる「美術部部長・井上千晶」がよく口にしている言葉。困ったときや、思っていた回答と違うとき、楽しいときなどに使うという声があり、汎用性の高さが伺える。2位には、女子高生からカリスマ的人気を誇る中町綾さんが使って広まった「アセアセ」がランクイン。こちらも、焦ったときをはじめ、さまざまな場面で使うという声が挙がった。また、3位の「ぴえん」は、2020年下半期ランキングの1位に続いてのランクインとなった。

■流行ったモノ・コト

モノ・コト部門では、TikTokが1位に。休み時間や放課後にTikTokを撮影することがひとつの遊びになっているという声があるほか、「見ていないと流行に乗り遅れてしまう可能性がある」という声もあり、トレンドの発信源となっているようだ。また、2位には、「推しグッズ作り」がランクイン。その名の通り、自分の応援しているアイドルやアーティストなど「推し」のグッズをつくることを指している。グラス、バッグ、メガネ、カチューシャなど、100円ショップで揃うアイテムで製作できることもあり、Z世代で広く人気となった。3位には、学ランでプリクラを撮る「学ランプリ」が続いている。

■流行った食べ物・飲み物

食べ物・飲み物では、SNSで話題となったものが多くランクイン。1位の地球グミは、ASMRの需要もあり、パッケージを噛んでパキッと開ける動画がバズり、人気が急上昇した。2位には、「見た目がかわいい」と話題の韓国スイーツ・トゥンカロンがランクインしている。

■流行ったYouTuber

YouTuber部門で1位となったのは、地元の友人5人で活動するコムドット。2021年上半期だけでチャンネル登録者数が100万人から200万人に急増した。メンバーが考案した「ピエロポーズ」も、女子高生を中心にプリクラの新定番ポーズになっている。2位には、コトバ部門で2位となった「アセアセ」を広めた中町綾チャンネルがランクイン。「アセアセ」をはじめ、「さーせぇん」など独特のワードセンスや、明るいキャラクターがZ世代にどハマりしているようだ。

■流行ったTikToker

TikToker部門の1位はなえなのさん。編集やゆるっとしたダンスに人気が集まった。2位はタレントの景井ひなさん、3位には女子高生TikTokerの徳川家康 (17)さんなど、Z世代にとって同世代女性のTikTokerが上位にランクインしている。

そのほか、Instagramerではタレントの渡辺直美さん、Twitterとアーティストでは、韓国のヒップホップグループ・BTS、芸能人では、星野源さんとの結婚が話題となった女優の新垣結衣さんが1位となった。

■2021年下半期トレンド予想

また、2021年下半期の予想についても調査。これから夏に向けて、海でピクニックを楽しむ「海ピク」や、サバイバルオーディション番組で結成されたグループ「ENHYPEN」、映画の公開を控える人気アニメ「東京卍リベンジャーズ」などが挙がった。

<調査概要>
期間:2021年6月4日~2021年6月13日
方法:インターネット調査
対象:全国の女性543名、12歳未満2名、12~15歳212名、16~18歳255名、19~22歳61名、23歳~25歳13名