ビデオリサーチは、関東・関西・名古屋3地区の各民放5局を対象に、2021年上半期(1月~6月)のテレビCM出稿動向をまとめ、結果を公表した。

2021年上半期のテレビCM出稿量は、コロナ禍以前並みに回復

テレビCM総出稿量は、関東・関西・名古屋3地区とも前年2020年の上半期は新型コロナウイルス感染症拡大による経済的な影響等により、大きな落ち込みを見せていたが、徐々に回復。2021年上半期はコロナ禍以前の2019年同時期と同程度、例年並みの出稿量となった。

商品種類別にみると、3地区とも出稿量(秒数)が最も多いのは「通信・web系サービス」という結果に。また、前年と比較して大きく出稿が増加しているのが、「オンラインゲーム」と「玩具・テレビゲーム」で、東阪名いずれの地区でも150%以上の増加となっている。長引くコロナ禍で「おうち時間」が増えている影響と推察されている。

2021年上半期テレビCM出稿量(関東地区)1位は米倉涼子、テレビCM起用社数1位は広瀬すず

タレント別テレビCM出稿量(秒数、関東地区)で首位となったのは「米倉涼子」で、「楽天モバイル」「興和」などのCMに出演しており、前年の年間1位(上半期2位)からトップを維持している。2位の「綾瀬はるか」は、「ユニクロ」をはじめとした出演CMの出稿量が大きく増え上位にランクイン。テレビタレントイメージ調査でも上位常連であり、人気の高さが出稿量にもつながっていることが伺える。3位の「斎藤工」は、「Indeed」「興和」などに出演し、トップ10で唯一の男性となった。また、5位の「芦田愛菜」は前年の113位から大きく順位を上げており、関西地区では首位となるなど飛躍的な伸びを見せている。
タレント別テレビCM起用社数(関東地区)では、「広瀬すず」が前年同時期と同数の18社で首位となった。2位の「本田翼」、3位の「永野芽郁」は、ともに起用社数が前年同時期の2倍以上と大幅に増加。両者ともCM出稿量でもベスト10にランクインしており、多様なCMで目にする機会が多かったと言える結果となった。
<集計概要>
集計対象局:民放5局(日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ)
集計対象期間:2021年1月1日~6月30日のオンエアCMを対象

2021年の上半期CM出稿量の推移(テレビ局広報CMを除く民放5局合計)

【関東地区】
上半期合計CM総出稿量
月別CM出稿量の推移
【関西地区】
上半期合計CM総出稿量
月別CM出稿量の推移
【名古屋地区】
上半期合計CM総出稿量
月別CM出稿量の推移
<調査概要>
集計対象局:
関東地区 民放5局(日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ)
関西地区 民放5局(毎日放送・ABC・関西テレビ・読売テレビ・テレビ大阪)
名古屋地区 民放5局(東海テレビ・中京テレビ・CBC・名古屋テレビ・テレビ愛知)