ニールセンは、日本を含む世界56カ国で実施された消費者の広告や情報に対する信頼度調査「ニールセン 広告信頼度調査2021(Nielsen Trust in Advertising Study 2021)」を発表した。

今回の調査では「ユーモアを交えた、実生活を描いた内容」の広告が受け入れられやすいことが判明した。多くの国で広告において重要視されているのは、現実の生活を描いたものや、健康をテーマにしたものであり、アクションやスポーツ、子供、自動車、競争、センチメンタルな内容、またアスリートや著名人を起用した広告よりも、消費者の共感を得ているという。

また、情報に対する信頼度の調査に対しては、88%の消費者が「友だちや家族からの推奨」を最も信頼していると回答。オンラインバナーや動画広告、モバイルやタブレット端末での広告、SMS広告、検索エンジン広告などと比較すると、50%も信頼度が高く、インフルエンサーであっても、友人や家族からの推奨ほどの高い信頼は得られていない。

この結果を受けて、ニールセン メディアアナリティクスリードのキャシー・ヒーリー氏は、継続的な広告がブランドの存在感を維持することはわかっているが、友だちや家族が感じる「個人的なブランド体験」こそが、製品の販売におけるより強力な原動力となる。ブランドプロミスとブランド体験が相乗的に組み合わされば、大幅な売上向上につながる。」との見解を示した。