テレビCMの戦略立案やコンサルティングを手がけるテムズが運営する「ぐろ~かるCM研究所」は、2021年のマーケティング戦略において優れたローカルCM・地方PR動画を表彰する「ぐろ~かるCM大賞」を発表した。

今年で7回目を迎えたぐろ~かるCM大賞は、2020年12月から2021年11月の期間に同サイトにノミネートされたCMおよびPR動画111素材のなかから、ぐろ~かるCM研究所の専門家集団による審査で決定。大賞には、別府競輪(大分県)のCM「恋するけいりん」シリーズが選出された。
CMに登場するのは、別府競輪へデートに訪れたカップル、「ケイ」と「リン」。「わたし、競輪場、はじめてなんだ」というリンの耳には、競輪常連客と同じ赤い鉛筆が。「競輪って100円から楽しめるんだって」「別府競輪って空港をイメージしてつくったらしいよ」など、競輪初心者なのにやたらと詳しいリン。彼女はどんな秘密を隠しているのか……。競輪と同じくらいハラハラドキドキを味わえるラブストーリーとなっている。
受賞の理由として、若年層の集客という目的に対して、競輪デートという若年層も親近感を抱きやすい設定のなか、テンポ良くユーモアを交えながら別府競輪の魅力を的確に伝達していることが挙げられた。また、ストーリー性があることで続きを期待させる点も効果的であると評価された。

なお、例年は大賞のほか複数の特別賞を発表していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により候補となるCM・PR動画が減少したことで、今回は大賞1作品のみの選出となった。