博報堂のEC領域に特化した組織横断型プロジェクト「HAKUHODO EC+」は、博報堂DYグループ「ショッパーマーケティング・イニシアティブ®」の取り組みとして、EC生活者のEC利用実態・意識や生活意識などを聴取した「EC生活者調査」を実施した。

この調査は、ECを利用する「EC生活者」を深く理解することを目的として、一般消費財の購買ログデータが付与されたモニターを使用しているため、購買ログデータと紐づけた分析ができる特徴的な調査になっている。今回の調査結果から、EC生活者の性年代別のEC利用実態・意識などが明らかになった。

<調査結果のポイント>

■EC経由平均年間購入金額が高いジャンルは、アルコール、化粧品、健康食品・飲料。また、アルコールは男性40-60代、化粧品は女性40-60代のEC経由平均年間購入金額が全体比で高くなることがわかり、性年代によって、ジャンルごとのEC経由平均購入金額に差があることが購買ログデータから明らかになった。
■EC購買シェア率は、健康食品・飲料で約7割、化粧品で約4割。購入チャネルがECにシフトしているジャンルが浮き彫りとなった。また、性年代別でEC購買シェア率を分析すると、ボディケア・ヘアケア、日用品、飲料、アルコールは、女性よりも男性においてECシフトが進んでいる。
■ECサイトのジャンルによって利用者の性年代構成比が異なり、ネットスーパー系EC利用者は男性若年層が比較的多い。
■EC利用時には、「商品を検索しやすい」などの“利便性”や「送料・手数料がかからない」、「全体的に通常の価格が安い」といった“経済合理性”を特に重視していることがわかった。加えて、男性20代と女性40代以降は、他の性年代よりも“お得感”を重視する傾向がみられ、性年代によって重視するポイントが異なる結果となった。
<EC生活者調査の概要>
調査手法:インターネット調査
調査エリア:全国※購買ログが付与されたモニターは茨城、栃木、群馬、山梨、埼玉、千葉、東京のみ
サンプル数:Webモニター:22000人、一般消費財の購買ログを付与したWebモニター:5000人
調査対象者:15~69歳男女個人
調査時期:2021年11月