福岡県福岡市に拠点を置く伝統文化デジタル協議会(TCDC)は、アドビの協力のもと、日本の伝統文化および伝統工芸を世界に発信するプロジェクトをスタートした。

日本には世界に誇るべき素晴らしい伝統工芸が多数ある一方で、地域の伝統的なモノづくり産業のデジタル化や、海外市場への情報発信はまだまだ課題が多く残っている。今回TCDCは、アドビが運営する世界最大級のクリエイターSNS「Behance」を使って、日本の伝統工芸品を紹介することで、海外のクリエイターやマーケターにその魅力を伝えていく。
Behanceでは、世界中のクリエイターが自身の作品を公開しており、作品から刺激を受けたり、ヒントを得たりするだけでなく、自分の作品を公開して評価やコメントをもらうこともできる。企業のマーケターたちもキャンペーンやコラボレーションを実施する際にクリエイターをBehanceで探しており、過去にはBehanceに作品をアップしていた日本のクリエイターがニューヨークタイムスの表紙イラスト制作を依頼されたこともある。

また、Behanceは2021年10月よりNFTへの対応も開始しており、作品をアップしたクリエイターがより収益を得られるようサポートをしている。今回のプロジェクトにおいても、NFTに対応するBehanceで作品を紹介することで、伝統工芸を生み出す職人たちへの新たな収益モデルの確立を目指していく。