2人に1人が「これまでの商品・サービスの選び方を変えたい」。消費マインドに変化【タイムカレント調べ】
デジタルマーケティング事業を行うタイムカレントは、7月13日、「消費・ライフスタイルに関する調査」の調査結果を公開した。
本調査は、6月23日から24日の2日間、全国の20~69歳1000名を対象に「消費・ライフスタイルに関する調査」を実施。円安・物価高騰に加え、世界的なムーブメントになっているSDGsへの注目や根強く続くコロナ禍で、個人の消費やライフタイルがどのように変化しているのかを調べる。
調査サマリーと結果詳細は以下の通り。
コロナ禍やSDGsブームを背景に、自らのライフスタイルを重視する傾向に。
(2)「選び方を変えたもの」に、「趣味」「投資」「友人との付き合い方」が上位に
一方で、自動車関連や教育系サービスは手つかずの状態に。
(3)今年の夏は記録的猛暑の予感、それでもアクティブに楽しみたい
2人に1人が「アクティブに楽しみたい」と回答。「内から外」への意識の高まりが表れた結果に。
(4)「エシカル」や「タイパ」を重視した商品選びが、いまのトレンド
「エシカル」は食品や生活雑貨選びで、「タイパ(タイムパフォーマンス)」はエンタメ系コンテンツのセレクトで顕著に表れる結果に。
(5)今後は「コスト」と「自分の好み」とのバランスが選び方のポイントに
コストも重視しながら、ライフスタイルの変化に合わせるなど、賢く消費を見極めていく傾向に。
コロナ禍やSDGsブームを背景に、自らのライフスタイルを重視する傾向
商品やサービスなどの選び方を変えたり、変えたいと思ったと回答したのは52.1%となり、半数以上が回答している。円安や 物価高騰、エシカル消費の浸透、さらにアフターコロナに向けて、いま置かれている日本の状況を背景に、消費者の「選び方」に変化の兆しがあることが浮き彫りとなった。
商品やサービスの選び方を変えた・変えたいと回答した理由として、「ライフスタイルに適したものを考えるようになって」34.4%、「充実した毎日を過ごしたいから」31.1%、「自分の価値観・倫理観の変化に合わせて」28.8%と続く結果となった。より良い商品・サービスへの乗り換えで、自分らしいライフスタイルに変えたいという傾向が見える。
商品やサービスの選び方を変えた・変えたいとした回答で、新型コロナウイルス感染症やSDGsムーブメントがどの程度影響しているかを尋ねたところ、新型コロナに関しては「影響した」18.2%、「どちらかと言えば影響した」34.7%と、計52.9%が影響を受けていることがわかった。また、SDGsに関しては、「影響した」11.5%、「どちらかと言えば影響した」22.8%と計34.3%が影響を受けていると回答している。
さらに、SDGsムーブメントが選び方に影響があったかどうかを年代別でみると、20代、30代は計4割を超え、若年層に影響を与えていることがわかった。
(2)「選び方を変えたもの」に、「趣味」「投資」「友人との付き合い方」が上位に。一方で、自動車関連や教育系サービスは手つかずの状態に。
実際に「変えたい」、「変えた」と回答したなかでそのジャンルを調べたところ、「変えたい」と思ったものは「趣味・レジャー」が27.4%で最多となった。次いで「投資」25.7%、「友人との付き合い方」16.0%、「ファッション」14.8%、「光熱費」14.1%と続いた。
実際に「変えた」ものは「投資」21.6%、「友人との付き合い方」18.8%、「趣味・レジャー」14.4%となった。政府が「貯蓄から投資」への政策を推し進めていることや、新型コロナウイルス感染症の影響がうかがえる内容となっている。
多くの商品・サービスの選び方や消費の仕方が変わっていくなかで、変わらないものがあるのかどうか、また、選び方を変えたいと思ったもの・変えたものについても調査を行った。
レンタカーなどに代表される「レンタル系サービス」「シェアリングサービス」や、「駐車場代」「自動車保険」がランクイン。暮らし方に直結する要素であるにも関わらず、変え方の難しさや変更にかかる手間などが起因するためか、自動車関連に関しては手つかずである人が多いこともわかっている。また、教育サービスは、世相が変わってもむしろ意識して変えない意向が見えた。
(3)今年の夏は記録的猛暑の予感、それでもアクティブに楽しみたい
この夏は、「充実して過ごしたい」と思っているなかで、「そう思う」30.7%、「どちらかと言えばそう思う」48.8%と合わせて79.5%となり、各項目の中で最も高くなった。また、「節約したい」が計75.3%いる一方で、「アクティブに楽しみたい」計51.3%、「新しいことをしたい」計47.8%と、今年の夏は消費や行動を変える「内から外」への動きが見て取れる結果となった。
(4)「エシカル」や「タイパ」を重視した商品選びが、いまのトレンド
今後どのようなものを消費者は選んでいくのか、「環境」「SDGs」に焦点を絞り詳細を調べたところ、37.0%と約3人に1人が環境にやさしいものやSDGsを意識して選ぶようになったと回答した。
ジャンルでは「食品」が最も多く64.9%、次いで「生活雑貨」31.4%、「ファッション」25.9%と続き、エシカル消費への興味関心の高まりにより、一番身近で必要不可欠な「食品」をはじめ、乗り換え消費が進んで行くことが予想される。
エンタメ系コンテンツの選び方・楽しみ方も「高効率」を求めてモノ・コトを見定めて選ぶ姿が見えてきた。「評判を見てからコンテンツを選ぶ」が約4割と「失敗したくない」という意識がうかがえる結果となっている。
また、4人に1人が「2倍速などで動画を見る」、「ネタばれを見てからコンテンツを選ぶ」と短い時間で高い成果を得たいという、「タイパ」(タイムパフォーマンス:時短を優先する志向)を意識した傾向であることがわかった。さらに4人に1人が「サブスクサービスに加入する」など「持たない暮らし」への注目度も高まっている結果がみられた。
消費活動全般について「失敗したくない」という意識は強く、計68.9%が「あてはまる」と回答。「タイパ」(タイムパフォーマンス)、「持たない選択肢」に関しても約半数以上が該当し、堅実に、そして後悔しない商品選びを意識している傾向が見られた。
(5)今後は「コスト」と「自分の好み」とのバランスが選び方のポイントに
商品やサービスの選び方は新型コロナウイルス感染症や物価上昇、SDGsなどの影響を受け、さまざまに変化しているといえる。約4割が「コストも気にしつつ、自分の好み、価値観にあった選び方が強まっていく」と考えていることがわかった。
本調査は、6月23日から24日の2日間、全国の20~69歳1000名を対象に「消費・ライフスタイルに関する調査」を実施。円安・物価高騰に加え、世界的なムーブメントになっているSDGsへの注目や根強く続くコロナ禍で、個人の消費やライフタイルがどのように変化しているのかを調べる。
調査サマリーと結果詳細は以下の通り。
調査サマリー
(1)2人に1人が、これまでの消費行動を変える意向コロナ禍やSDGsブームを背景に、自らのライフスタイルを重視する傾向に。
(2)「選び方を変えたもの」に、「趣味」「投資」「友人との付き合い方」が上位に
一方で、自動車関連や教育系サービスは手つかずの状態に。
(3)今年の夏は記録的猛暑の予感、それでもアクティブに楽しみたい
2人に1人が「アクティブに楽しみたい」と回答。「内から外」への意識の高まりが表れた結果に。
(4)「エシカル」や「タイパ」を重視した商品選びが、いまのトレンド
「エシカル」は食品や生活雑貨選びで、「タイパ(タイムパフォーマンス)」はエンタメ系コンテンツのセレクトで顕著に表れる結果に。
(5)今後は「コスト」と「自分の好み」とのバランスが選び方のポイントに
コストも重視しながら、ライフスタイルの変化に合わせるなど、賢く消費を見極めていく傾向に。
調査結果
(1)2人に1人が、これまでの消費行動を変える意向コロナ禍やSDGsブームを背景に、自らのライフスタイルを重視する傾向
商品やサービスなどの選び方を変えたり、変えたいと思ったと回答したのは52.1%となり、半数以上が回答している。円安や 物価高騰、エシカル消費の浸透、さらにアフターコロナに向けて、いま置かれている日本の状況を背景に、消費者の「選び方」に変化の兆しがあることが浮き彫りとなった。
商品やサービスの選び方を変えた・変えたいと回答した理由として、「ライフスタイルに適したものを考えるようになって」34.4%、「充実した毎日を過ごしたいから」31.1%、「自分の価値観・倫理観の変化に合わせて」28.8%と続く結果となった。より良い商品・サービスへの乗り換えで、自分らしいライフスタイルに変えたいという傾向が見える。
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さらに、SDGsムーブメントが選び方に影響があったかどうかを年代別でみると、20代、30代は計4割を超え、若年層に影響を与えていることがわかった。
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実際に「変えたい」、「変えた」と回答したなかでそのジャンルを調べたところ、「変えたい」と思ったものは「趣味・レジャー」が27.4%で最多となった。次いで「投資」25.7%、「友人との付き合い方」16.0%、「ファッション」14.8%、「光熱費」14.1%と続いた。
実際に「変えた」ものは「投資」21.6%、「友人との付き合い方」18.8%、「趣味・レジャー」14.4%となった。政府が「貯蓄から投資」への政策を推し進めていることや、新型コロナウイルス感染症の影響がうかがえる内容となっている。
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レンタカーなどに代表される「レンタル系サービス」「シェアリングサービス」や、「駐車場代」「自動車保険」がランクイン。暮らし方に直結する要素であるにも関わらず、変え方の難しさや変更にかかる手間などが起因するためか、自動車関連に関しては手つかずである人が多いこともわかっている。また、教育サービスは、世相が変わってもむしろ意識して変えない意向が見えた。
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この夏は、「充実して過ごしたい」と思っているなかで、「そう思う」30.7%、「どちらかと言えばそう思う」48.8%と合わせて79.5%となり、各項目の中で最も高くなった。また、「節約したい」が計75.3%いる一方で、「アクティブに楽しみたい」計51.3%、「新しいことをしたい」計47.8%と、今年の夏は消費や行動を変える「内から外」への動きが見て取れる結果となった。
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今後どのようなものを消費者は選んでいくのか、「環境」「SDGs」に焦点を絞り詳細を調べたところ、37.0%と約3人に1人が環境にやさしいものやSDGsを意識して選ぶようになったと回答した。
ジャンルでは「食品」が最も多く64.9%、次いで「生活雑貨」31.4%、「ファッション」25.9%と続き、エシカル消費への興味関心の高まりにより、一番身近で必要不可欠な「食品」をはじめ、乗り換え消費が進んで行くことが予想される。
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また、4人に1人が「2倍速などで動画を見る」、「ネタばれを見てからコンテンツを選ぶ」と短い時間で高い成果を得たいという、「タイパ」(タイムパフォーマンス:時短を優先する志向)を意識した傾向であることがわかった。さらに4人に1人が「サブスクサービスに加入する」など「持たない暮らし」への注目度も高まっている結果がみられた。
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商品やサービスの選び方は新型コロナウイルス感染症や物価上昇、SDGsなどの影響を受け、さまざまに変化しているといえる。約4割が「コストも気にしつつ、自分の好み、価値観にあった選び方が強まっていく」と考えていることがわかった。
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