福井県は7月19日、シウマイ・駅弁製造販売の崎陽軒と、福井県の魅力発信と認知度向上に関する相互協力協定を締結した。2024年春の北陸新幹線福井・敦賀開業を見据え、「福井オリジナルシウマイ弁当」の開発など、シウマイ・弁当を通して横浜のブランド力向上に貢献してきた崎陽軒の知見を、福井県の観光・食材コンテンツの発信力強化に役立てていく。なお、崎陽軒が都道府県と同様の協定を締結するのは初めてとなる。
北陸新幹線福井・敦賀開業に向けて首都圏における魅力発信を強化していきたい福井県と、シウマイの旨みを生かした地域創生に取り組んでいる崎陽軒の思いが重なり合い、今回のコラボが実現した。

協定内容は、「首都圏における福井県産食材を使用した弁当企画・販売のサポート」「県内飲食店事業者に向けたワークショップ開催」「地方創生および福井県の魅力発信、認知度向上に関する取り組み」の3分野。7月19日には福井県庁で締結式が開かれ、福井県の杉本知事と崎陽軒の野並社長が協定書に調印した。

杉本知事は「福井の情報を食を活かして発信していきたい。福井は食の宝庫であり、福井の良さを知っていただき、新しい魅力をつくっていただければと思っている」と話した。野並社長は「神奈川、横浜エリアでも福井のことを知っていただく取り組みを活発化させることで、相互の送客や誘客、関係人口の拡大に取り組んでいきたい」と今後の取り組みに意欲を示した。

同日は野並社長の特別講演会も開催され、県内飲食事業者や観光事業者らが出席。野並社長は、崎陽軒がなぜシウマイで駅弁界のトップブランドを勝ち取ることができたのか、福井県の魅力発信・認知度向上のアイデアなどを語った。
崎陽軒 野並晃代表取締役社長/福井県 杉本達治知事
崎陽軒 野並晃代表取締役社長/福井県 杉本達治知事
さらに、北陸新幹線福井延伸前には、崎陽軒のサポートのもと、県内飲食事業者が開発する「福井オリジナルシウマイ」の観光資源化、「北陸新幹線開業弁当」や2024年秋に予定される北陸ディスティネーションキャンペーン時のオリジナル弁当の開発・販売にも取り組む。

福井県と崎陽軒は、互いに連携することで地域を活性化し、地域のブランド力向上につなげていく。