イオンは、グループのITソリューション事業を展開するイオンアイビスと共同出資し、中国で新会社「Aeon Digital Management Center(DMC)」を、4月10日付で設立したことを発表した。DMCでは、先進技術を取り入れたデジタルソリューションを生み出すことを目的としており、AI技術などを取り入れたリアル店舗と、スマホアプリに集約されたオンライン店舗の融合を通じて、新しいビジネスモデルを構築を図っていく。また、スマホを用いたクラウドオフィスや従業員用アプリの開発により後方業務の生産性向上も目指していく。

まずは、自社アプリやSNSを活用したシステムを開発し、ライフスタイルに応じたデジタルクーポンの配信、越境ECなどのサービスを提供する。また、デジタルツールやAI技術を活用し、顔認証による会員登録、レシートスキャンによるポイント蓄積、さらにScan&Goなどのサービスも導入予定。その後はイオンモールやイオンファンタジーなどのグループ企業と会員情報基盤を連携させ、共通販促や相互送客を図る。中国で開発したデジタルシステムは、段階的にASEANや日本へ導入していくことも視野に入れている。

イオンは、今後はデジタル分野で世界の先端を走る中国で、デジタルシフトを加速させ、IT人材の育成を推進していく考えだ。