関東と関西で注視されるシーンに違いが、テレビ番組・CM視聴傾向比較【TVISION調べ】

人体認識技術によってテレビ番組・CMの視聴態勢データを取得し、BtoB向け視聴分析サービスを提供するTVISION INSIGHTS（以下、TVISION）は、取得したデータをもとに、関東と関西のテレビ番組・CMの注視のされ方の違いを調査・分析し、発表した。

注視されている番組ジャンルは関東と関西で違うのか？ 番組ジャンル別注目度比較
テレビの前にいる人のうち、テレビ画面に視線を向けていた人の割合を示すTVISION独自の指標「注目度」を使って、番組ジャンル別での関東と関西の見られ方の違いを分析した。その結果、関西で一番よく見られたジャンルは「ドラマ」だった。これは、関東の「ドラマ」の注目度より高い結果となった。続いて、「音楽」「アニメ・特撮」も、関東より関西の方が、注目されていることがわかった。一方、「バラエティ」は、お笑い好きという関西のイメージにも関わらず、関西より関東のほうが注目度が高くなった。 関西で注視されていた番組は？番組放送回注目度ランキング
関西では、具体的にどの番組がよく見られたのかをランキングで確認した。番組ジャンル別注目度比較で、「ドラマ」の人気が高かったことを裏付けるように、関西の番組ランキングでも、「ドラマ」ジャンルが10番組ランクインした。なお、同時期の関東の番組ランキングでは「ドラマ」ジャンルが7番組しかランクインしておらず、関西の方が「ドラマ」がよく注視されていると言える。 関西ではお笑い芸人起用のCMの注視が高い？CMクリエイティブランキング比較
最後に、CMの見られ方についても、関東と関西の比較をした。2022年4月4日から2022年7月3日に放送された500GRP以上の15秒または30秒のよく見られたCMランキングを同社独自の指標「クリエイティブスコア」を用いて作成し、関東・関西の比較を行った。

ランキングを見ると、アイフルやKDDIなどのシリーズもので知名度の高いCMが、関東・関西どちらのランキングでも上位にランクインしている。また、関西で10位に入ったくら寿司「旬の極み とろといくらフェア」篇のCMに注目すると、関東と関西の見られ方に興味深い対比が見られた。 このCMは、関東では47位と高水準ではあるものの、関西ほどの注視を獲得するには至っていない。また、このCMの1秒ごとの注視のされ方を関東と関西で比較すると、関東では「握りのアップ」を中心に注目が寄せられた一方、関西では「ダウンタウンの松本人志さんの登場」に注目が集まりました。同じCMでも関東と関西で注目されるシーンが違うことがわかる。