ナイルが運営するスマホ情報サイト「Appliv TOPICS」にて、8月23日から30日の期間中、15歳~69歳の男女1318人を対象に電子書籍に関するアンケート調査を実施した。

調査結果

  • 56.8%が電子書籍の利用経験あり。10~20代の利用経験者は約7割。最も利用割合が高いのは10代女性。
  • 利用している電子書籍サービスは「LINEマンガ」「Kindle」が人気。
  • 1ヵ月に電子書籍に使う金額は「0円」が48.7%で最多。1000円以上課金する人は約4割。

電子書籍利用「経験あり」最多は10代女性

「電子書籍(無料のマンガアプリ含む)を利用したことがありますか?」の質問に、39.8%が「現在利用している」、17.0%が「過去に利用していた」と回答。過半数の56.8%の人が、電子書籍を利用したことがあった。
2020年に実施した同内容のアンケートでは利用経験ありが55%で、今回わずかに増加が見られた。

年代別に見てみると、利用経験者の割合は20代が最多で73%。「現在利用している」の回答者も半数以上となっている。次いで多いのは10代の72.2%。30代以上は年齢が上がるほど、利用率が低くなっている。
「現在利用している」「過去に利用していた」と回答した電子書籍の利用経験者の割合を、男女・年代別で見てみると最も多いのは10代の女性。30代以下は女性の方が多く、40代以上は男性の方が多い結果となった。特に40代以上は、男女の開きが大きくなっているのが特徴的と言える。

最も利用されている電子書籍サービスは「LINEマンガ」

電子書籍を「現在利用している」「過去に利用していた」と回答した人に、どの電子書籍サービスを利用したことがあるか尋ねたところ、1位「LINEマンガ」、2位「Kindle」、3位「ピッコマ」と続いた。
電子書籍利用経験者の約3割が、「LINEマンガ」を使ったことがある計算となる。

上位20サービスの男女比を見ると、男性比率が高いのは「マガポケ」「マンガワン」「マンガBANG!」「Kindle」「honto」「マンガUP!」、女性比率が高いのは「comico」「めちゃコミック」「Renta!」となっている。

1ヶ月で電子書籍に使う金額、約半数が「0円」。1000円以上使う人は約4割

電子書籍を現在利用している人に、1ヵ月間にどれだけ金額をかけているかの質問には、半数近い人が「0円」と回答し、最も多い結果となった。次いで多いのはコミック2冊、文庫や雑誌1~2冊程度の「1000円未満」で25.5%。1000円以上使っている人は、全体の約4割となっている。
2020年に実施した同内容のアンケートでは「0円」が39.8%で、2022年は8.9%高くなっていることがわかる。

男女別に見てみると、「0円」の割合は女性の方が高く、「1000円未満」の割合は男性の方が高い結果に。
しかし、2000円台、3000円台、4000円台、10000円以上の割合は女性の方が高くなっている。課金者のみで見ると、女性の方が金額が高くなる傾向にあることが読み取れる。

年代別で見ると、「0円」の割合は10代、「1000円未満」の割合は50代以上が高くなっている。20~30代は比較的3000円台の割合が高めだ。