TBWA HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、昨年公開して好評だった個人向けの「気候変動アクションガイド」の第二弾として、企業や団体など組織に所属する人たちのための『気候変動アクションガイド ビジネス版』を発表した。
TBWA HAKUHODOとFUKKO DESIGNは、2021年11月に気候変動対策として個人が知っておくべき知識や、行うべきアクションなどをまとめた「気候変動アクションガイド」を発表した。気候変動に関する複雑な情報やデータがイラストを交えてわかりやすくまとまっており、SNSやメディア、トークイベントなどさまざまな場所で紹介された。そのなかで、会社で気候変動対策を行うためのビジネス版のガイドもほしいという声が多数あり、第二弾として、企業や団体などの組織に所属する人たちに向けた対策集を制作した。
 
「気候変動アクションガイド ビジネス版」では、気候変動による企業などに対する影響や、企業が取り組む意義、そして、具体的なアクションなどをまとめている。さらに、組織として気候変動対策を行うのは決して容易ではないため、社内外を巻き込みながら行っていく具体的な推進方法なども紹介している。わずか4ページの資料で実際に行動に移せる構成になっている。

同アクションガイドの制作には「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の第6次評価報告書の主執筆者の1人である気候科学者・江守正多氏など第一弾の制作に参加していたメンバーだけでなく、ESG投資やサステナビリティ経営の専門家である経営コンサルタント・夫馬賢治氏も参加している。

SDGsをはじめ、ESG投資やサステナブル経営などが注目され、多くの企業で気候変動対策が推進されているが、まだまだ一部の団体、組織に限られており、何から始めればいいのかわからずに具体的なアクションを起こせていない企業や団体も多くある現状のなかで、気候変動を止めるためには、すべての企業、会社員一人ひとりが対策を行なっていく必要がある。会社、団体はもちろんのこと、社外の人たちも気軽にシェアできるよう、理解しやすい内容にまとめてあるため、活用に役立ててほしいとのことだ。

『気候変動アクションガイド ビジネス版』は、以下の4ページにまとめられている。

■「KNOW 地球温暖化でビジネスはどうなる?」
いま気候変動で起きていること、業界ごとの影響などを紹介。
■「THINK なぜCO2排出の実質ゼロに取り組むの?」
CO2排出の実質ゼロが必要な理由、実質ゼロに取り組む意義を解説。
■「PLAN どうやって実質ゼロに取り組んでいくのか」
実質ゼロに向けて必要な自社の排出量分析や、省エネ、電力、自動車の切り替えなどを紹介。
■「ACT 仲間の輪を広げて自社や業界を動かそう」
アクションを推進するための社内外での取り組み方法や、情報収集方法などを説明。