令和ママにアプローチするならどのチャネル? 商材ごとの情報源が明らかに
調査サマリーと結果詳細は、以下の通り。
【調査サマリー】
●「食料品」や「家庭の日用品」で3人に1人、「化粧品」や「家電」では4人に1人が『店頭POP』で情報収集している●「家庭の日用品」は、25.7%が『テレビCM』の影響を受けている
●「子ども専用の日用品」は、『友人のクチコミ』が19.1%と他項目より高め
●「家電製品」は28.0%の令和ママが、『店頭の販売員』を頼りにしている
【調査結果】
●令和ママの34.8%が「食料品」についての情報を『店頭POP』で収集令和ママの34.8%は、「食料品」の新商品や流行の情報源として、『店頭POP』を利用。なかでも、時短勤務ママはその割合が45.5%と突出しており、忙しい毎日のなかで情報収集にかける時間がないことがうかがえる。逆に、産休・育休ママは21.9%。小さな子どもを連れての買い物では店頭をゆっくり見る時間がない分、『ネット』(19.2%)や『SNS』(20.5%)が全体平均よりも高めの傾向となった。
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全般的に「新商品や流行の情報源」として『テレビCM』の影響が高くないが、今回調査した5項目のなかで「家庭の日用品」は25.7%と比較的高い結果となった。しかしながら、時短勤務ママは『テレビCM』が20.5%と低めで、むしろ『SNS』から情報を得ている人が22.7%と、平均よりも約10%高い結果となった。
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オムツ、シャンプー、ベビーフードなど「子ども専用の日用品」は『友人・知人・親族からの情報』が19.1%とほかの項目よりも高めで、特に産休・育休ママは27.4%と3割近くにのぼった。フルタイムママは『ネットのクチコミ』が33.3%もあった一方で、パート・アルバイトママは18.1%と低い傾向。時短勤務ママは、食料品同様『店頭POP』を参考にしている人が43.2%とかなり高い割合であることがわかった。
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「自分の化粧品」については『ネットのクチコミ』が27.2%と最多。とくにフルタイムママは32.2%と高い割合を示し、一方、産休・育休ママは『SNS』が31.5%と最多となった。時短勤務ママは『テレビCM』が6.8%とかなり低く、フルタイムママは『店頭の販売員』が20.3%と高い数値になった。
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●家電製品は、店舗の販売員が28.0%と最多
「家電製品」は『店頭の販売員』が28.0%と最多。ネットやSNS、クチコミで情報収集をしていても、プロの意見に頼りたいという心理がうかがえる。なお、『店舗の販売員』と『店頭POP』を比較すると、フルタイムママは『販売員』『店頭POP』とも30.5%だが、時短勤務ママは『販売員』38.6%、『店頭POP』18.2%、産休・育休ママも『販売員』28.8%、『店頭POP 』16.4%と、時短勤務ママと産休・育休ママは『店頭POP』よりも『販売員』に頼る傾向に。また、産休・育休ママは、『友人』20.5%・『SNS』23.3%と、クチコミが20%を超える高い数値となった。
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調査の結果からは、令和ママがテレビCMよりも、SNSや友人のクチコミ、店頭のPOPや店舗の販売員などを情報源としておおいに活用しているという一面が明らかになった。特に店頭のPOPは、食料品や日用品で3人に1人、化粧品や家電では4人に1人が活用。忙しい令和ママたちの情報源として欠かせない存在といえる。
加えて職業別に「フルタイム」「時短勤務」「産休・育休中」「会社役員・経営者など」「パート・アルバイト」「フリーランス・自営業」「専業主婦」「そのほか」の8カテゴリーで精査したところ、「フルタイム」「時短勤務」「産休・育休中」の情報源が特徴的であることがわかった。
フルタイムママや時短勤務ママは、店頭派。情報収集にかける時間が限られいるため、店頭POPを情報源としていることがうかがえる。一方、産休・育休ママは店内滞在時間を最短におさめるべく、あらかじめSNSや友人のクチコミから情報を収集している様子だ。
<調査方法>
・インターネット調査
・対象:0~8歳の長子がいる全国の女性20~49歳
・除外条件:本人および同居家族の職業がマスコミ・広告・市場調査関連の場合
・サンプルサイズ:
①調査会社が保有する全国のアンケートモニター 886名(有効回収)
②ママタスfamily 102名
・実施期間:①7月8日~7月13日、②7月8日~7月15日
※2020(令和2)年度実施の国勢調査データをベースに母集団構成比データを使用