データマネジメントカンパニーのイオレは、同社が運営するグループコミュニケーションサービス「らくらく連絡網」を利用中の大学生285名を対象に「SNS利用に関するアンケート」を実施した。

調査の結果から、1日に7時間以上スマホを触る大学生は約2割となっており、昨年と比べて減少傾向にあることがわかった。調査結果は以下の通り。

調査結果

・1日に7時間以上スマホを触る大学生は約2割。昨年からは減少傾向に
・大学生のSNS利用状況、InstagramがTwitterを越え2位にランクイン
・SNS広告、大学生の96.5%が「見る頻度が高い」と回答


調査対象:「らくらく連絡網」を利用している全国の大学生
調査期間:2022年10月27日~2022年12月6日
調査方法:インターネット調査
有効回答数:285サンプル

スマホ利用・SNS利用時間の長さは?

左:1日のスマホ利用時間 右:1日のSNS利用時間
左:1日のスマホ利用時間 右:1日のSNS利用時間
大学生の1日におけるスマホ・SNSの利用時間についてのアンケートでは、全体の8割以上が「1日あたり3時間以上スマホを利用している」ことがわかった。2021年にイオレが実施した同アンケートでは「7時間以上」が27.0%、5時間以上スマホを利用していると回答した人が57.7%あったことから、大学生が1日にスマホ・SNSに触れる時間は昨年と比較して若干の減少傾向が見られた。

SNSの利用に関しては、1日あたり1~3時間の利用者が全体の半数を占める一方で、5時間以上をSNSに費やすと回答した人も1割程度あり、SNSの利用時間は学生のなかでも大きく差が出る結果となった。

SNSの利用状況は?

■各SNSの利用状況
各SNSの利用状況については上記の結果となった。過去に実施した同アンケートと比較すると、TikTokの利用者が最も高い増加率となっており、2020年には19.9%、2021年には29.6%、そして今回の調査では35.5%と、一昨年から15.6ポイントの増加となった。

また前年からの変化としては、Instagramの利用率がTwitterを逆転し、1.4ポイント高くなる結果となった。毎日利用していると回答した割合も69.5%とYouTubeに次いで約7割と高水準をキープしており、大学生にとって生活に欠かせないSNSとして浸透してきていることがうかがえる。

■LINEでよく利用しているコンテンツ(282件)
LINEの利用に関してのアンケートでは、トークの利用率が変わらず高いほか、オープンチャットの利用が浸透しつつある様子がうかがえた。オープンチャットとは、LINEの友だちになっていない相手ともトークをすることができ、ユーザーにとって関心の高い情報を収集できるサービス。カテゴリー・興味関心で参加するため、趣味のほか、就活情報の収集などにも需要が見られる。

広告についての意識調査

広告を見る頻度が高いと感じる媒体は、昨年に引き続きSNSがトップを維持。昨年よりも割合を伸ばしたSNSに対し、2位のWebサイト、3位のテレビは昨年と比較すると減少傾向となった。そのほかの媒体として街頭広告、新聞・雑誌、大学内広告は昨年と比較し微増傾向にあり、なかでも最も増加割合が高かったのは「大学内広告」で昨年より4.9ポイント増となった。コロナの規制緩和の影響もあり、大学生が大学に行く頻度が上がっていることが読み取れる。