アポロは、従業員の"働く価値観"(※1)に関する大規模調査「仕事に対する価値観タイプと企業へのエンゲージメントの関係性調査」(※2)を実施し、有効回答数3万件から得たサンプル1万2000件を活用し、タイプ別に分析した最新レポートを公表した。

同社は「人生の優先度から、仕事に対する価値観」を6つに類型化した「ilodoli(イロドリ)タイプ」を定義し、従業員の働く価値観に合わせた組織改善の必要性を提唱している。今回の調査では、タイプごとの期待と満足度のギャップ分析の精緻化を試みた。6つの類型は以下の通り。
ilodoli(イロドリ)タイプ
ilodoli(イロドリ)タイプ

タイプごとの期待と満足度のギャップ分析

今回、どのような人事制度や施策が求められているかについて、調査結果から得られた示唆と実態も公表している。この結果から、組織としては個人ごとの"働く価値観"を見極めた上で、それぞれに合った仕事を与えていくことが重要であることがわかった。また、チームをまとめるマネージャーに対しては、チームメンバーの価値観の違いに合わせた雰囲気づくりや1on1面談などの取り組みが求められると考えられている。

今後の展望

現在多くの企業が、大きく3つの課題を抱えている。「離職率の低減」「パフォーマンス改善」「採用力の向上」などがそれにあたる。それらを認識したうえで、同社では、"働く価値観"や状態に合わせたアクションをAIが提案し、人事・労務管理の専門家や既存の情報ツールと連携して、アクションの実行、効果の振り返りまでが簡単に実現するよう開発を進めている。

調査概要

  • 調査の方法:インターネットによるアンケート
  • 調査委託先:電通マクロミルインサイト
  • 調査の対象:調査会社パネルの「人事担当者」を対象
  • 有効回答数:3万人のうち有職者構成比に合わせた1万2000サンプルを活用
  • 調査実施日:2月

※1:アポロが「趣味や副業、ボランティアなど仕事以外の要素も含めた、働くことに対する個人の基本的な考え方」と定義したもの
※2:調査委託先:電通マクロミルインサイト