営業職を経て念願のプランニング職へ

──ご経歴と入社のきっかけについて、簡単に教えてください。
2014年に、中途採用で入社しました。

前職は、デジタル広告会社で営業をしていました。2年間、中国の上海での駐在も経験したのですが、当時知り合った方の中に、電通アドギアに出向された方がいて。私が日本に帰国して転職を考えていた時期に声をかけていただいたのがきっかけで、電通アドギアに入社しました。

最初は、以前から挑戦したかったプランニング部署に配属されました。が、すぐに部署異動で営業となり、官公庁や自治体をクライアントに、インバウンド領域のプロモーションを担当することになりました。上海にいたころに、日本にもインバウンドビジネスの波が来そうなことを感じていて、私自身、その領域に興味はあったので、やりがいを持って働くことができました。
そして2018年から2年間、電通の営業局に出向して、日本企業の化粧品ブランドを担当。2020年に出向から戻り、妊娠・出産を経て、2021年に職場復帰をしました。

復帰後も引き続き官公庁や化粧品の案件を担当していました。ただやはり、戦略立案から企画に携われるプランナーに挑戦して、ステップアップしたいという気持ちがあったのですが、チャンスがあり、2022年からプランニング職に就くことができました。

──現在は、どんなお仕事をしていますか。
広告会社のストラテジックプランナーとして、クライアントへの企画を立案する際に最初の指針をつくるのが仕事です。いろいろな調査データから生活者のインサイトを探って、ブランドの本当の課題はなんだろうと考えたり、仮説を立ててブランドが進むべき方向性を定めたりするといった役割です。

当社はプランナーの人数が少ないので、領域は特に分けず、横断的にそれぞれ案件を担当しています。今は、家電メーカーやフィットネスクラブをメインクライアントにお仕事しています。

──お仕事のやりがいは、どんな点に感じますか。
自分なりのファインディングスとか、仮説や問題を発見できたときは、すごく嬉しいですね。

オリエンで企業や商品の課題を提示されるケースもあります。けれど、調査していく中で、もっと深いところにある本当の課題や新しい視点を発見できることがある。企画方針としてそれを提案できると、自分がいる意味があるのだと実感できます。

復職後は大学院へ通い、リスキリングも実践

──ご出産はいつごろですか。職場復帰の際の心境はどうでしたか。
2020年4月に出産し、ちょうど1年後の2021年4月に職場復帰しました。育児休業期間はコロナ禍の真っただ中で、緊急事態宣言のさなかでの出産でした。

実際に子育てを始めると、子どもと1対1でずっと向き合い続けるより、仕事と両立して気分を変えられる方が、自分の性格には合っているなと思いました。復帰の時はやっとという安堵と、どうなるのかなという不安とが入り混じり、そわそわしていましたね。

ただ、私が育休を取っていたコロナ禍は、ちょうど世の中全体で働き方が大きく変わったタイミングでした。そのため、職場復帰してみると、私の浦島太郎っぷりが尋常でなくて。例えば、クライアントの広告の編集確認への立ち会いがリアルからZoomに変わっていました。コミュニケーションはすべて、オンラインが当たり前になっていたんです。

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【インタビュアー】
シキノハナ
編集者・ライター 兼 華道家。東京都出身。ビジネス雑誌の編集長を経て、複合サービス企業へ転職。約16年間にわたり、広報を軸とした企画業務に携わる。現在はシキノハナを主宰。仕事に、家事に、育児に…と、忙しい女性を心からリスペクトし応援する。
<ホームページ> https://shikinohana.com/
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しゅふクリ・ママクリ
クリエイティブを一生の仕事にしたいと考える方へ、これからのキャリアを提案していくプロジェクトである「しゅふクリ・ママクリ」。キャリアを考えるのに役立つ記事を抜粋してお届けします。
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