──まず初めに、アパレルブランド「Lola wed.」について教えていただけますか?
「”愛を伝え合うこと”を忘れられないものにする」をコンセプトに掲げて始動させたブランドです。2018年12月に1st Collectionを発表し、ナイトウェア(パジャマ)やランジェリーを展開しました。

──どのような経緯で立ち上げたのですか?
2018年1月1日に、新年の抱負を生配信したのですが、そのときに「女の子が可愛くなって自信が持てる服をつくりたい」と発信しました。というのも、アイドル活動などを通じて女性のファンの方々からよくお手紙をいただくのですが、みんな「ももちゃんの前向きな可愛くなりたいという姿勢に励まされた」と書いてあるんです。
──ちゃんもも◎さんに共感されているのですね。
2012年に出演したテラスハウスで整形手術を告白しました。当時、タレントが整形手術を公言するのって珍しくて、大きな反響がありました。「整形をする」は裏返すと「いまの自分は可愛くない」ということです。ネガティブな気持ちになってしまいそうですが、私は整形を「可愛くなりたい」という気持ちをポジティブに変えたかったんです。人のポジティブな気持ちって見た目にも人間関係にも現れるから、テレビを通じて多くの人に考えるきっかけになればいいと思って、整形手術をしたことを公言しました。

──そういった想いがあって整形手術の告白をされたのですね。確かに2012年以降「整形」や「可愛い」に対するイメージが変わったような気がします。
私は「可愛い」にもいくつか種類があると思っていて。一つ目は「みんなが思い浮かべる、一般的な“可愛い”」。これは赤文字系ファッションのように、この服を着ておけば間違いなく可愛いよねといったものです。二つ目は、「特定の界隈の、ニッチでオタク的な“可愛い”」。フリフリのリボンがついているロリータファッションがまさにそれで、世間一般の可愛いに合わせるのでなく、自分の思う可愛いを追求するものです。三つ目が、「可愛くなりたいと思う人の“可愛い”」。自分の欠けているところを補う“可愛い”に近いかもしれません。エステや化粧、美容整形、もしくは武器の装備にも近いイメージです。私は最後の「可愛くなりたいと思う人」を応援するブランドにしたいと思っているんです。

──購入者の方からはどのような反響があったのでしょうか?
「彼氏に可愛いと言われた」といった声をよく聞きます。「可愛くなりたい」の裏側には「好きな人から可愛いと思われたい、言われたい」という思いがあります。狙い通りの評価が返ってきて安心しました。あと予想外な反響として、男性誌のグラビア撮影でもLola wed.を使っていただきました。男性編集者やカメラマンなどその道のプロたちに選ばれたのは嬉しかったです。

それにタレントやアイドル活動を応援してきてくれたファンの方たちは、「Lola wed.はももちゃんのDNAが色濃く反映されているいるからもっと応援したくなった」と言ってくれます。確かにこれまではどちらかというとプレイヤーとして活動してきたけど、Lola wed.は私の思想を実体化したものだから、より共感してくれるのかもしれません

──アイドルはグループの一員、一つのピースとして動きますが、このブランドはちゃんもも◎さんのカラーが色濃く反映されますもんね。
1st Collectionの反響を受けて、ブランドの目指すべき方向性がよりハッキリしました。2019年7月には2nd collectionを発表したのですが、シンプルに「好きな人に可愛いと思われたい」という思いをくすぐるデザインにしました。

──確かに、どれも可愛いですね!
ありがとうございます。どれもディティールにこだわっていて、例えばこのパンティーもガーターベルトを意識したものになっています。縫製が大変なのですが、細かなデザイン調整をしています。カップルが特別な夜を過ごすときって、男性はブラジャーから取りますよね。だからパンティー1枚でも可愛いと思えるものをつくろうと思って、こだわり抜きました。
あとこのワンピースもすごい人気で即完売だったんですけど、これも絶対に前面フルジップにしたかったんです。もし好きな人とそういうことになっても髪を崩さずに脱げるじゃないですか。
──使われるシチュエーションからデザインしているのですね。
そうなんです! Lola wed.は、この層のお客さまに買ってもらおうといった意識はなく、どういう場面で使ってもらうかを意識しています。だから特定の層ではなく全人類が対象なんです。

ランジェリーブランドで有名な「Victoria's secret(ヴィクトリアズシークレット)」というブランドがあります。アメリカのセレブも愛用していて、華やかで自信に満ち溢れている欧米の女性が使うイメージがあります。これに対抗してLola wed.は、アジアを代表するようなランジェリーブランドにしていきたいと思っています。

──アジアを代表するランジェリーブランド! 目指すビジョンがでかいですね。
ただの「インフルエンサーがプロデュースするブランド」ではなく、もっと本腰で事業化を狙っています。この先私がアイドルを卒業してもブランドは存続していく、そんなブランドに育てていきたいです。

──それだけ本気で取り組んでいらっしゃるのですね。いまはアイドル・ちゃんもも◎のプロデュースと謳っていますが、「ちゃんもも◎」がなくなっても自走していくブランドを目指している。今後のLola wed.の展開が楽しみです。
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