Vol.20 “Doファースト”で実践と検証を繰り返しチャンスを掴む キャリアアップナビ
キャリアアップナビでは、マーケティングやクリエイティブ職のキャリアアップについて、毎月テーマをピックアップして解説します。今回は、 ライオンのビジネス開発センターでエクスペリエンスデザインの部長を務める大村和顕(おおむらかずあき)さんにこれまでのキャリアを伺いました。聞き手はキャリアコンサルタントの荒川直哉(あらかわなおや)。キャリアアップには、良質な情報を入手することが大切です。「こんなはずではなかったのに…」とならないための情報をお届けします!
──これまでのキャリアについて教えてください。
大学時代にバックパッカーをしていた経験から、新卒の時には旅行代理店に入社しました。世界各国のパッケージ旅行を企画・販売していましたが、「旅が好きなこと」と「旅を売ること」の間でギャップを感じるようになり、旅行業界から離れることを決めました。
次に何をしたいかを考えたとき、頭に浮かんだのはIT業界。幼少期からコンピューターが好きでしたし、当時はちょうどインターネットが普及し始めた頃だったので、これからは「コンピューターが世界を変える」時代だと考えたからです。
未経験からの挑戦でしたが、Slerのサーバーエンジニア職へ転職。さまざまな企業に常駐してシステム開発に取り組みました。5年ほど経験を積み、システムの仕組みを一通り理解できるようになると、世界を変えるのは「コンピューター」ではなく、それをどう活用すれば世の中のためになるかを「提案できる人」なのではないかと考えるようになりました。そこでエンジニアではなくIT分野のプロデュースに興味を持つようになったのです。
そして入社したのがアイ・エム・ジェイでした。入社のきっかけは同社に在籍していた知人と、「近い将来、Webサイトにもインタラクティブな仕掛けやデータベース化が求められるはずだ」という話題で盛り上がったことでした。エンジニアとして学んだ知識と技術を武器にWeb業界の変革を担えるのではないかという期待が膨らんだのです。こうしてWebプロデューサーのキャリアがスタート。さまざまなナショナルクライアントのデジタル戦略策定からWeb・アプリの開発プロデュースを経験しました。楽しいことや課題の解決手段を考えるのが好きな性分に、エンジニア経験がマッチして、キャリアの舟がぐっと動き出したような感覚でした。しかし入社して5年が経った頃、家庭の事情で同社を退職し、ハワイへ移住。これは私にとって転機となる出来事でした。
ハワイに移住後、ネイル・エステサロンを経営しました。人との縁に恵まれビジネスは軌道に乗っていましたが、ふと自分はこの先何を成し遂げたいのかを真剣に考えたのです。自分と向き合いたどり着いた答えは「世の中に必要とされ、尊敬される人間でありたい」というシンプルな思いでした。それからは、この思いを軸にキャリアを選択しています。
ハワイでの生活は一見華やかに見えますが、当時の自分を「尊敬される人間」だとはとても思えませんでした。もっと大きな舞台で活躍したいと考え、再び日本へ戻りアイ・エム・ジェイに戻ることにしたのです。すぐに大型案件を任され、30名ほどのメンバーを率いて奮闘しました。しかし、制作会社では解決手段やソリューションの提供を受託される立場にあるので、クライアントの真の経営課題と向き合うことはできませんでした。このままではありたい姿に届かないと感じ、課題の本質に挑むために事業会社に行きたいと考えるようになりました。こうしてライオンに転職することを決めたのです。
──ライオンでのミッションを教えてください。
既存ブランド、及び新規事業におけるコミュニケーションの責任者として、カスタマーエクスペリエンスを中心に据えたコミュニケーションプランニング、顧客体験設計/開発、デジタルプラットフォーム企画開発のチームを束ねています。全社のさまざまな事業を成功に導くプロフェッショナル集団でありたいと考えています。
──どうすればコミュニケーションプランニングのキャリアを目指せますか?
コミュニケーションプランニングの基本は、目的を達成するために、どのような人に対して、どのようなコミュニケーションを取るかを考えることです。マスもデジタルも根本となる考え方は同じだと思っています。マスとデジタル双方の経験ができればよいのですが、難しい場合にはいずれかを学ぶしかありません。そのため、デジタルエージェンシーでプランニングを学び、コミュニケーションの道を切り拓くことがおすすめの選択肢ですね。実際、私もアイ・エム・ジェイでの経験があったからこそ、現在のキャリアが実現できたのではないかと思っています。 ──キャリアアップのためのアドバイスをお願いします。
「Doファースト」で、何でもトライしてみてください。コミュニケーションの世界においては、実践と検証をくり返し、それを次に活かすことが重要です。また、世の中のあらゆる事象に興味を持つことも大切です。日頃から物事に対する「なぜ?」を追求し続けることが、新たなアイデアを生み出すヒントになります。そして最後はやる気です。目標に向かって頑張り続けるやる気があれば、キャリアアップのチャンスは来ると信じています。
大学時代にバックパッカーをしていた経験から、新卒の時には旅行代理店に入社しました。世界各国のパッケージ旅行を企画・販売していましたが、「旅が好きなこと」と「旅を売ること」の間でギャップを感じるようになり、旅行業界から離れることを決めました。
次に何をしたいかを考えたとき、頭に浮かんだのはIT業界。幼少期からコンピューターが好きでしたし、当時はちょうどインターネットが普及し始めた頃だったので、これからは「コンピューターが世界を変える」時代だと考えたからです。
未経験からの挑戦でしたが、Slerのサーバーエンジニア職へ転職。さまざまな企業に常駐してシステム開発に取り組みました。5年ほど経験を積み、システムの仕組みを一通り理解できるようになると、世界を変えるのは「コンピューター」ではなく、それをどう活用すれば世の中のためになるかを「提案できる人」なのではないかと考えるようになりました。そこでエンジニアではなくIT分野のプロデュースに興味を持つようになったのです。
そして入社したのがアイ・エム・ジェイでした。入社のきっかけは同社に在籍していた知人と、「近い将来、Webサイトにもインタラクティブな仕掛けやデータベース化が求められるはずだ」という話題で盛り上がったことでした。エンジニアとして学んだ知識と技術を武器にWeb業界の変革を担えるのではないかという期待が膨らんだのです。こうしてWebプロデューサーのキャリアがスタート。さまざまなナショナルクライアントのデジタル戦略策定からWeb・アプリの開発プロデュースを経験しました。楽しいことや課題の解決手段を考えるのが好きな性分に、エンジニア経験がマッチして、キャリアの舟がぐっと動き出したような感覚でした。しかし入社して5年が経った頃、家庭の事情で同社を退職し、ハワイへ移住。これは私にとって転機となる出来事でした。
──どのような転機になったのでしょうか?
ハワイに移住後、ネイル・エステサロンを経営しました。人との縁に恵まれビジネスは軌道に乗っていましたが、ふと自分はこの先何を成し遂げたいのかを真剣に考えたのです。自分と向き合いたどり着いた答えは「世の中に必要とされ、尊敬される人間でありたい」というシンプルな思いでした。それからは、この思いを軸にキャリアを選択しています。
ハワイでの生活は一見華やかに見えますが、当時の自分を「尊敬される人間」だとはとても思えませんでした。もっと大きな舞台で活躍したいと考え、再び日本へ戻りアイ・エム・ジェイに戻ることにしたのです。すぐに大型案件を任され、30名ほどのメンバーを率いて奮闘しました。しかし、制作会社では解決手段やソリューションの提供を受託される立場にあるので、クライアントの真の経営課題と向き合うことはできませんでした。このままではありたい姿に届かないと感じ、課題の本質に挑むために事業会社に行きたいと考えるようになりました。こうしてライオンに転職することを決めたのです。
──ライオンでのミッションを教えてください。
既存ブランド、及び新規事業におけるコミュニケーションの責任者として、カスタマーエクスペリエンスを中心に据えたコミュニケーションプランニング、顧客体験設計/開発、デジタルプラットフォーム企画開発のチームを束ねています。全社のさまざまな事業を成功に導くプロフェッショナル集団でありたいと考えています。
──どうすればコミュニケーションプランニングのキャリアを目指せますか?
コミュニケーションプランニングの基本は、目的を達成するために、どのような人に対して、どのようなコミュニケーションを取るかを考えることです。マスもデジタルも根本となる考え方は同じだと思っています。マスとデジタル双方の経験ができればよいのですが、難しい場合にはいずれかを学ぶしかありません。そのため、デジタルエージェンシーでプランニングを学び、コミュニケーションの道を切り拓くことがおすすめの選択肢ですね。実際、私もアイ・エム・ジェイでの経験があったからこそ、現在のキャリアが実現できたのではないかと思っています。 ──キャリアアップのためのアドバイスをお願いします。
「Doファースト」で、何でもトライしてみてください。コミュニケーションの世界においては、実践と検証をくり返し、それを次に活かすことが重要です。また、世の中のあらゆる事象に興味を持つことも大切です。日頃から物事に対する「なぜ?」を追求し続けることが、新たなアイデアを生み出すヒントになります。そして最後はやる気です。目標に向かって頑張り続けるやる気があれば、キャリアアップのチャンスは来ると信じています。