「さやか星小学校は授業で脱線します。」 従来の教育に疑問を投じる交通広告「変な校則」が東京・長野で公開
6月24日から、長野県佐久市の「さやか星小学校」は「教育のあたりまえを変えていく。」という同校のメッセージに基づいた一風変わった決まりごとを「変な校則」と名付けて、長野・軽井沢駅と東京・霞が関駅で公開する。
2024年4月に開校した「さやか星小学校」の設立にあたっては、一人ひとりの個性を伸ばし尊重しながら次世代人材を育成するという理念に賛同したアクセンチュアが、社会貢献活動の一環として約3年前から支援をしている。小学校のコンセプト開発や事業計画策定、クリエイティブ支援まで支援してきたほか、今回「変な校則」をつくるにあたってはクリエイティブの作成およびその展開戦略を支援した。
しかし、本当に子どもたちの育ちに資する教育とは、ひとつのものさしだけで評価するのでなく、一人ひとりの強みや個性を伸ばし、さまざまなものさしで子どもの可能性を発見することだと同校は考える。同校では、これを『マルチものさし』と呼んで、『教育のあたりまえを変えていく。』というメッセージを発信してきた。
今回、そのメッセージに基づいた、従来の小学校とは異なる新しい教育方針・カリキュラム・ルールなど、さやか星小学校の一風変わった決まりごとを『変な校則』と名付けて交通広告を中心に公開する。」
「変な校則」を紹介しているそれぞれのデザインでは、子どもたちが未来への羅針盤となる「星」に向かいながらも、新たな世界へ飛び出していく3つの様子を描いている。まるで、深海を勇敢にどこまでも突き進んでいく子どもたちの姿では、泡を何層にも重ねることで深さを出し、より一層深く考え行動に踏み切る力を身につけていく様子を表現している。
また、ロケットのように無限の宇宙へ飛び出していく子どもの姿は、力強い大量の噴射や広がっていく雲によって勢いを感じさせることで、自分自身の得意を伸ばし世界で飛躍していく様子を表現している。そして、子ども同士それぞれの発する波紋が美しく交わっていく姿は、対人関係において自らが考えながら適切な距離を取り、お互いに影響を与え合いながら他者とのコミュニケーションの取り方を学び、成長していく様子を表現している。
デザインと合わせて、「変な校則」の詳細説明ではさやか星小学校の教育方針・カリキュラム・ルール、そこに込めた思いなども紹介している。実際に公開される交通広告の内容は以下の通り。
■さやか星小学校は授業で脱線します。
「同校が実践するのは子どもの学習進度や興味に合わせる『パーソナライズ学習』です。学びの途中の脱線は大歓迎で、脱線は『深掘り学習』と考えています。決められたカリキュラムで進めていく『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校は教師が「教える」のをやめます。
「指導される側、指導する側の一方通行をなくし、教師も子どもから学び、創り出す『学びクリエイター』として子どもと共に学んでいく学校です。教師が決まっている答えを教え、子どもは教えられたことを受け取るという『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校はみんなに同じ宿題は出しません。
「学習進度も理解度も一人ひとり違うため、課題や宿題も違います。『パ―ソナライズ学習』は学ぶ方法も人もそれぞれです。みんなに同じ宿題を教師が一方的に決めて出す『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校に通知表はありません。
「子どもたちの『できない』を指摘するより『できること』をもっと伸ばしていく、全員同じ基準で優劣をつける通知表ではなく、一人ひとりの得意なことを認める評価システムを取り入れています。年にたった数回の『シングルものさし』の通知表ではなく、学習や育ちの評価は日々確認すべきことです。みんなが一律の評価をうけ、人と比べる『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校は親も学びの当事者です。
「同校では、親も教師も子どもと学び、そして新しい学びを創り出す『学びクリエイター』と位置付けています。学びの状況をデジタルツールで常に確認し、個別の学習目標に応じて学習内容をカスタマイズします。親は教師に全て任せるべきという考えや、親は学校で学ぶ存在ではないという『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校は子どもの「からかい」を問題視します。
「いじめはささいな『からかい』からも発生します。対人関係も学びのひとつと捉えて指導すると同時に、一方的な『からかい』が起きていないか、教職員は総出で目を光らせます。安心・安全な学校風土は、教職員のこうした強い意識によって醸成されるものです。ちょっとした『からかい』だから、子ども同士で解決すればよいという『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
2024年4月に開校した「さやか星小学校」の設立にあたっては、一人ひとりの個性を伸ばし尊重しながら次世代人材を育成するという理念に賛同したアクセンチュアが、社会貢献活動の一環として約3年前から支援をしている。小学校のコンセプト開発や事業計画策定、クリエイティブ支援まで支援してきたほか、今回「変な校則」をつくるにあたってはクリエイティブの作成およびその展開戦略を支援した。
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交通広告「変な校則」掲出イメージ
「変な校則」とは(さやか星小学校によるコメント)
「現在の日本の教育は『成績が良い子』『勉強が良くできて頭が賢い子』『品行方正な子』など高偏差値でいわゆる優等生な子どもが評価されやすく、そのひとつの“ものさし” (シングルものさし)で測られることが多いのが現状である。しかし、本当に子どもたちの育ちに資する教育とは、ひとつのものさしだけで評価するのでなく、一人ひとりの強みや個性を伸ばし、さまざまなものさしで子どもの可能性を発見することだと同校は考える。同校では、これを『マルチものさし』と呼んで、『教育のあたりまえを変えていく。』というメッセージを発信してきた。
今回、そのメッセージに基づいた、従来の小学校とは異なる新しい教育方針・カリキュラム・ルールなど、さやか星小学校の一風変わった決まりごとを『変な校則』と名付けて交通広告を中心に公開する。」
「変な校則」の公開先
6月24日から30日まで長野・北陸新幹線 軽井沢駅で、6月28日から7月4日まで東京・千代田線 霞が関駅で、交通広告をそれぞれ1週間掲出する。学園が所在する信州の玄関口として首都圏から約1時間でアクセスできる軽井沢駅、また、省庁が集まる霞が関駅に掲出する。霞が関駅は、同校が実践する「マルチものさし」の考え方が、日本の教育の新たな選択肢として広がっていくことを願って、現在の「教育のあたりまえ」に対する一石を投じる狙いを込めてこの場所を選んだという。「黒板」と「チョーク」をモチーフに、新たな世界へ飛び出す子どもたちを描く
「教育のあたりまえを変えていく。」というメッセージに基づいた一風変わった決まりごとによって、新たな世界へ自ら向かう子どもたちの学びや育ちの軌跡を、教育の象徴である「黒板」と「チョーク」をモチーフとして活用しながら描いている。できないと思っていたことができるようになったり、行けなかったところへ行けるようになったりと、子どもたち自身の可能性が開花し、新しい道を切り開き、新たな世界へ飛び出していく様子を表現している。「変な校則」を紹介しているそれぞれのデザインでは、子どもたちが未来への羅針盤となる「星」に向かいながらも、新たな世界へ飛び出していく3つの様子を描いている。まるで、深海を勇敢にどこまでも突き進んでいく子どもたちの姿では、泡を何層にも重ねることで深さを出し、より一層深く考え行動に踏み切る力を身につけていく様子を表現している。
また、ロケットのように無限の宇宙へ飛び出していく子どもの姿は、力強い大量の噴射や広がっていく雲によって勢いを感じさせることで、自分自身の得意を伸ばし世界で飛躍していく様子を表現している。そして、子ども同士それぞれの発する波紋が美しく交わっていく姿は、対人関係において自らが考えながら適切な距離を取り、お互いに影響を与え合いながら他者とのコミュニケーションの取り方を学び、成長していく様子を表現している。
デザインと合わせて、「変な校則」の詳細説明ではさやか星小学校の教育方針・カリキュラム・ルール、そこに込めた思いなども紹介している。実際に公開される交通広告の内容は以下の通り。
■さやか星小学校は授業で脱線します。
「同校が実践するのは子どもの学習進度や興味に合わせる『パーソナライズ学習』です。学びの途中の脱線は大歓迎で、脱線は『深掘り学習』と考えています。決められたカリキュラムで進めていく『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
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「指導される側、指導する側の一方通行をなくし、教師も子どもから学び、創り出す『学びクリエイター』として子どもと共に学んでいく学校です。教師が決まっている答えを教え、子どもは教えられたことを受け取るという『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校はみんなに同じ宿題は出しません。
「学習進度も理解度も一人ひとり違うため、課題や宿題も違います。『パ―ソナライズ学習』は学ぶ方法も人もそれぞれです。みんなに同じ宿題を教師が一方的に決めて出す『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
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「子どもたちの『できない』を指摘するより『できること』をもっと伸ばしていく、全員同じ基準で優劣をつける通知表ではなく、一人ひとりの得意なことを認める評価システムを取り入れています。年にたった数回の『シングルものさし』の通知表ではなく、学習や育ちの評価は日々確認すべきことです。みんなが一律の評価をうけ、人と比べる『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校は親も学びの当事者です。
「同校では、親も教師も子どもと学び、そして新しい学びを創り出す『学びクリエイター』と位置付けています。学びの状況をデジタルツールで常に確認し、個別の学習目標に応じて学習内容をカスタマイズします。親は教師に全て任せるべきという考えや、親は学校で学ぶ存在ではないという『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
■さやか星小学校は子どもの「からかい」を問題視します。
「いじめはささいな『からかい』からも発生します。対人関係も学びのひとつと捉えて指導すると同時に、一方的な『からかい』が起きていないか、教職員は総出で目を光らせます。安心・安全な学校風土は、教職員のこうした強い意識によって醸成されるものです。ちょっとした『からかい』だから、子ども同士で解決すればよいという『教育のあたりまえ』を変えていきます。」
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