Greenroomは、「サステナブル消費とライフスタイルに関する実態調査2024」を実施した。この調査は、サステナブルな商品・サービスの消費行動の実態を明らかにすることを目的としている。今回の調査では、サステナブルな商品・サービスを利用する消費者のライフスタイルについて調べた。

サステナブルな商品・サービスとは、環境や社会に配慮して設計、製造、提供されるものであり、リサイクル商品やシェアリングサービスが例に挙げられる。

今回の調査において、サステナブルな商品・サービスの購入頻度に関する質問をしたところ、回答者全体の半数超が一定の頻度で購入しており、またその商品・サービスの購買における意思決定のなかで、サステナビリティを考慮していることがわかった。

そのほか、同調査では、月に1回以上の高頻度でサステナブルな商品・サービスを利用している消費者(以下サステナ消費者)の所得や購入対象商品、趣味、日常生活での習慣、価値観などについて分析を行った。その結果、ひとつの特徴として、サステナ消費者は比較的アクティブな活動を趣味に持つ傾向にあることがわかった。調査結果のポイントは以下の通り。

サステナブル消費頻度は、収入と一定の相関関係に

消費者の約半数が、購買する商品・サービスが「サステナブルである」と認知して購入していることがわかった。

消費者の21.1%は、意識的にサステナブルな商品・サービスを高頻度(「常に」/「週に1回」/「月に1回」と回答)で購入しており、サステナ消費者に該当する。普段のライフスタイルにおいてもサステナビリティに対して感度が高いものと考えられる。

世帯収入とサステナブル消費の頻度には一定の相関があるといえる。高収入層ではサステナブル消費の頻度が高くなる一方、低収入層では頻度が低い傾向が見られる。ただし、月収10万未満の層での消費頻度が高いことから、収入以外の要因も関与している可能性も考えられる。

Q:サステナブルな商品・サービスをどのくらい利用していますか?(有効回答者数:2万7745)
Q:おおよその月間収入をお答えください。(有効回答者数:1万9973)

サステナ消費者は比較的アクティブな活動が趣味の傾向

サステナ消費者の趣味は、サステナブルな商品・サービスを「あまり/全く利用しない」と回答した一般消費者と比較して、読書が約-3%、音楽・映画鑑賞が約-2%超となり、スポーツやトレーニング、スポーツ観戦などアクティブな活動が趣味である割合が多い傾向が見られた。

Q:趣味は何ですか?(複数回答・有効回答者数:1万9973)

サステナ消費者は複数人で利用する施設を選ぶ傾向が高い

サステナ消費者は、サステナブルな商品・サービスを「あまり/全く利用しない」と回答した一般消費者と比較して、家の外での施設利用頻度が高い傾向が見られた。特に、公園・レジャー施設、レストラン・カフェなど、友人知人、家族など複数人で利用することを想定される施設の利用頻度が、一般消費者と比較して高くなっている。

Q:よく利用する施設は何ですか?(複数回答・有効回答者数:1万9973)
調査概要
調査手法:インターネット調査
対象者:「GREEN NOTE」、「GreenPontaAction」のアプリをダウンロードしている全国の10代~60代以上の男女合計2万7745名
調査時期:8月9日~16日
調査協力:ロイヤリティ マーケティング