アドミュージアム東京と東京コピーライターズクラブは、9月20日~11月2日の期間中、「TCC賞展2024」を開催する。TCC賞とは、1962年に東京コピーライターズクラブによって設立された、優れた広告の制作者に贈られる賞である。審査は一般部門・新人部門に分かれ、それぞれ賞を決定している。
本展では、TCCグランプリに輝いた福部明浩氏(catch)による大塚製薬のカロリーメイト「光も、影も、栄養にして。」のテレビCMやポスター、TCC最高新人賞を受賞した原田堅介氏(CHERRY/ADKマーケティング・ソリューションズ)によるタマノイ酢「すしのこ」ラジオCMの他、2024年度TCC賞14作品と新人賞17名、審査委員長賞2作品を、受賞者自身の解説付きで展示する。

アートディレクションは、丸山もゝ子氏(博報堂クリエイティブ・ヴォックス)が担当した。コピーライターたちの1年間の膨大な仕事の中から選ばれた受賞作品が並んでおり、今年の『コピー年鑑』のテーマでもある「ひとつひとつに、光。」に合わせて、その一つひとつのコピーを明るく照らし、制作者の思考や技法を浮かび上がらせる展示となっている。会場内のあちこちで見かける丸山氏によって描かれた好奇心旺盛なオウムのキャラクターが今年の道先案内人となっている。

本展に合わせて開催される、展示連動企画・イベントは以下の通り。

新人コピーライターの本棚

併設ライブラリーにて、TCC新人賞受賞者らが影響を受けた本など、コピーライターの発想や企画のきっかけになった、とっておきの書籍をコメントとともに紹介する。コピーライティングとは違う角度からの「ことば」に触れることができる。

受賞者によるトークイベント

アドミュージアム東京ライブラリー内のクリエイティブ・キッチンにて、今年度のTCC賞受賞者らを招き、ここでしか聞けないトークライブを開催する。

■Vol.1 福部明浩×磯島拓矢「グランプリと審査委員長のここだけのスペシャルトーク」
10月5日、2024年度TCCグランプリの福部明浩氏(catch)と審査委員長の磯島拓矢氏(電通)を迎えてトークイベントを行う。現代のコピーライター界、広告界を牽引するおふたりに、企画の発想法やコピーについて、広告について、クリエイティブについてたっぷり話してもらう内容となっている。 
 
■Vol.2 原田堅介×小林亮太×星聡宏×横井優樹「激戦の新人賞を制した4名が集結!スペシャルトーク」
10月19日、2024年度TCC最高新人賞の原田堅介氏(CHERRY/ADKマーケティング・ソリューションズ)と、新人賞の小林亮太氏(ジェイアール東日本企画)、星聡宏氏(ADKマーケティング・ソリューションズ)、横井優樹氏(博報堂)によるトークイベントを開催。新人賞の受賞作たちは、出稿量や制作費が小さいときでも、広告効果を何倍にも大きくする力になるようなコピーの魅力に溢れている。広告業界にどっぷり携わる人にも興味のある人にも、学びの宝庫となる内容となっている。

開催概要
「TCC賞展2024」
主催:アドミュージアム東京/東京コピーライターズクラブ
会期:9月20日~11月2日 12時~18時(日曜、月曜、不定休除く)
会場:アドミュージアム東京 企画展示室(Hall B) 東京都港区東新橋1-8-2カレッタ汐留