28名のスピーカーが登壇! JAGDAデザイン会議2025「Graphic Design Now」が開催
日本グラフィックデザイン協会は4月12日・13日の2日間、「JAGDAデザイン会議」を開催した。
近年、デザインの対象がますます拡がり、社会のあらゆる領域に拡張している。これからのグラフィックデザインは社会とどう向き合い、存在感を⽰していくべきか、この会議はその機能や価値を多様に捉えながら、デザイナーの役割や専⾨性、職業倫理を社会に示す試みである。これからのデザイン界を盛り上げる運動体「JAGDAデザイン会議」で、総勢28名のスピーカーと、デザインについて深く考える2日間となっている。
「JAGDAデザイン会議」で行われた、セッションの詳細は以下の通り。
・「テクノロジー|AIとデザイン空間」久保田晃弘氏/橋本麦氏/畑ユリエ氏
AIの急速な発展に関するさまざまな言説が飛び交う中、漠然とした期待や不安を抱いているデザイナーも少なくない。AIで世の中がどう変わるか、ではなく、AIでデザインをどうしたいのか。人とツールの関係を探求する実践者と研究者による、ビッグテックに翻弄されないためのセッションである。
・「教育|デザイン教育のこれから」伊藤直樹氏/菅俊一氏/高田唯氏
デザインの領域が多様化し、ビジネスや生活のあらゆる場面でデザイン的な思考が求められる中、これからのデザイン教育はどこに向かうのか? デザイナーの育成やデザインスキルの習得だけに留まらない、各世代におけるデザイン教育の実践を紹介する。
・「ケア|ケアとデザインの交わるところ」福岡南央子氏/森下静香氏/矢島進二氏
誰もが安心して暮らせる社会を築くために「ケア」の思想と実践は不可欠だ。ケアは相互的な関係であり、誰もがケアする/される立場となる。「ケア」の現場と思想から見えてくる、これからのデザイナーに求められる姿勢やより良いデザインのあり方とは?
・「公共|万博イヤーに考えるグラフィックデザインの公共性」色部義昭氏/野見山桜氏/引地耕太氏
オリンピックや万博といった国際イベントにおいて、デザインが大きな役割を担い、数々のレガシーを残した時代があった。メディアやデザイナーの役割が大きく変わる今、グラフィックデザインの公共的な役割や意義を改めて問い直す。
・「ワークショップ|アクセシビリティを考える」田中みゆき氏/辻勝利氏
そのデザインのユーザーは誰か? 自分と異なる身体と感覚を持つ人のニーズを想像しているだろうか? 事業者やデザイナーが想定するユーザーの当たり前を問い直し、アクセシビリティの必要性と可能性、それを考えることの大切さを伝えるワークショップである。
【4月13日】
・「地域|地域を変えるデザインの力」田村大氏/新山直広氏/原研哉氏
人口の増加や経済の成長が停滞し、社会のあり方が変化している今、地域に眠る資源を発見し、新たな価値を生み出すデザインの力が注目されている。「課題先進地」とも呼ばれる地域と協働するデザイナーが構想する、魅力的で豊かな社会とは。
・「サステナビリティ|循環型社会のためのデザイン」清水彩香氏/太刀川英輔氏/信藤洋二氏
世界的な環境破壊が進行する中、大量生産・大量消費される製品やサービスのデザイン、それを生み出すデザイナーの責任はどうあるべきか? 循環型社会のためのデザインを実践するデザイナーが、各々の取り組みや企業による先進的な事例、その根底にある思想や問題意識を紹介する。
・「評価|デザインをどう評価するのか」上西祐理氏/川村真司氏/永井一史氏
社会や生活のあらゆるところに拡がり続けるデザインを、私たちはどのように評価すればいいのか? アワード受賞作だけが良いデザイン? 賞では何を評価しているのか? 国内外のアワードの審査などを通じて多くのデザインを見てきた経験豊富な登壇者たちと「良いデザイン」について考える。
・「世界|世界のデザイン事情」田中友美子氏/丸山新氏/室賀清徳氏
デザイン領域が拡張することで、グラフィックデザイナーの仕事はどこまで広がりを見せるのか? 海外でグラフィックに留まらない領域の仕事をしてきたデザイナーと、国内外のグラフィックデザインの動向を追ってきた編集者が、世界のデザイン事情を紹介し、その可能性を探る。
・「クロージングトーク|グラフィックデザインの現在・未来」上平崇仁氏/佐藤卓氏
「デザイン」という言葉が氾濫する時代における「グラフィックデザイン」の役割とは? 「コ・デザイン」をキーワードにこれからのデザインの可能性を追求する研究者と、拡張するデザインの領域を横断しながら第一線で活躍し続けるデザイナーが、グラフィックデザインの現在と未来を展望する。
開催概要
名称:JAGDAデザイン会議2025「Graphic Design Now」
主催:日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
協賛:資生堂クリエイティブ、特種東海製紙、日本デザインセンター、モリサワ
協力:日本デザイン振興会

キーヴィジュアル:鎌田順也氏
「JAGDAデザイン会議」で行われた、セッションの詳細は以下の通り。
「JAGDAデザイン会議」セッション内容・スピーカー
【4月12日】・「テクノロジー|AIとデザイン空間」久保田晃弘氏/橋本麦氏/畑ユリエ氏
AIの急速な発展に関するさまざまな言説が飛び交う中、漠然とした期待や不安を抱いているデザイナーも少なくない。AIで世の中がどう変わるか、ではなく、AIでデザインをどうしたいのか。人とツールの関係を探求する実践者と研究者による、ビッグテックに翻弄されないためのセッションである。

デザインの領域が多様化し、ビジネスや生活のあらゆる場面でデザイン的な思考が求められる中、これからのデザイン教育はどこに向かうのか? デザイナーの育成やデザインスキルの習得だけに留まらない、各世代におけるデザイン教育の実践を紹介する。

誰もが安心して暮らせる社会を築くために「ケア」の思想と実践は不可欠だ。ケアは相互的な関係であり、誰もがケアする/される立場となる。「ケア」の現場と思想から見えてくる、これからのデザイナーに求められる姿勢やより良いデザインのあり方とは?

オリンピックや万博といった国際イベントにおいて、デザインが大きな役割を担い、数々のレガシーを残した時代があった。メディアやデザイナーの役割が大きく変わる今、グラフィックデザインの公共的な役割や意義を改めて問い直す。

そのデザインのユーザーは誰か? 自分と異なる身体と感覚を持つ人のニーズを想像しているだろうか? 事業者やデザイナーが想定するユーザーの当たり前を問い直し、アクセシビリティの必要性と可能性、それを考えることの大切さを伝えるワークショップである。

・「地域|地域を変えるデザインの力」田村大氏/新山直広氏/原研哉氏
人口の増加や経済の成長が停滞し、社会のあり方が変化している今、地域に眠る資源を発見し、新たな価値を生み出すデザインの力が注目されている。「課題先進地」とも呼ばれる地域と協働するデザイナーが構想する、魅力的で豊かな社会とは。

世界的な環境破壊が進行する中、大量生産・大量消費される製品やサービスのデザイン、それを生み出すデザイナーの責任はどうあるべきか? 循環型社会のためのデザインを実践するデザイナーが、各々の取り組みや企業による先進的な事例、その根底にある思想や問題意識を紹介する。

社会や生活のあらゆるところに拡がり続けるデザインを、私たちはどのように評価すればいいのか? アワード受賞作だけが良いデザイン? 賞では何を評価しているのか? 国内外のアワードの審査などを通じて多くのデザインを見てきた経験豊富な登壇者たちと「良いデザイン」について考える。

デザイン領域が拡張することで、グラフィックデザイナーの仕事はどこまで広がりを見せるのか? 海外でグラフィックに留まらない領域の仕事をしてきたデザイナーと、国内外のグラフィックデザインの動向を追ってきた編集者が、世界のデザイン事情を紹介し、その可能性を探る。

「デザイン」という言葉が氾濫する時代における「グラフィックデザイン」の役割とは? 「コ・デザイン」をキーワードにこれからのデザインの可能性を追求する研究者と、拡張するデザインの領域を横断しながら第一線で活躍し続けるデザイナーが、グラフィックデザインの現在と未来を展望する。

名称:JAGDAデザイン会議2025「Graphic Design Now」
主催:日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)
協賛:資生堂クリエイティブ、特種東海製紙、日本デザインセンター、モリサワ
協力:日本デザイン振興会