ひらめきランチを探せ! Vol.3 京橋・松輪のアジフライ定食
ひらめきが足りないのは、ランチが足りないからだ! そんな仮説に基づいて、<ひらめきランチ探検隊>が結成されました。クリエイティビティとランチの関係。発想力のある人は、ちゃんと外出ランチを楽しんでいると思うのです。かなり「明確な事実」として。大原則は、以下の3つ。①広告・メディア・マーケティング系の人がいそうな界隈を探検する。②1500円以内を探検する(1000円以内も積極的に)。③メニューにアイデアがある気合い充分・独立系のお店を探索する。(マスメディアン編集部)
ひらめきランチ3弾目は、再開発が進む京橋エリアの「京ばし松輪」。一段と冷え込んだこの日、開店15分前にできた30人の行列に、心拍数が高まる。ランチのメインメニューは、アジフライ定食のみ。神奈川県三浦市の松輪漁港で水揚げされた、新鮮な鯵を堪能できる逸品だ。芳ばしい香りを身に纏ったアジフライ様にご対面。揚げたての主役に加え、厚揚げ、赤出汁、白米、漬け物、大根おろしがトレーを埋め尽くし、渇いた食欲を挑発する。
「サクサク、ふわっふわ!」アジフライをひとくち食べた後、思わず声が出てしまった。肉厚で締まっているのに、ふっくらとした柔らかな身。それを覆うサクサクの衣。他では味わえない食感の二重奏に、酔わずにはいられなかった。秘密は仕込みにある。鯵を生きたまま開き、一晩寝かせることで、肉厚で締まった身になるそうだ。
アジフライ本来の味を楽しんだ後は、たっぷりの大根おろしとワサビをのせ、醤油を垂らし、白米と一緒にかきこむ。大根おろし・ワサビ・醤油が、揚げ物特有の油っぽさを断ち切ることで生まれる、白米との絶妙なハーモニー。まさにクリエイティブ。厚揚げ、赤出汁、漬け物も丁寧につくりこまれていて、気付けば白米を三杯おかわりしていた。
「味が良いからあじ(鯵)」と呼ばれる所以を存分に楽しめる、「京ばし松輪」のアジフライ定食は1300円。アジアフライの概念を、ぶっ壊しに行きませんか?
◎ひらめきポイント:鯵の脂質には、脳細胞を活性化すると言われているDHAやEPAが豊富に含まれています。「午後からクリエイティブ脳をたくさん使う」。そんな日のランチにオススメです。